ギガビット・イーサが家庭進出、「来年半ばに移行が始まる」

2005/5/21

 ネットワーク・スイッチや携帯電話、ストレージ機器向けの半導体を開発する米アギア・システムズのエグゼクティブ・ヴァイス・プレジデント兼戦略開発最高責任者 ソハイル・A・カン(Sohail A. Khan)氏は5月20日、「家庭や企業、公衆網のそれぞれでギガビット・イーサネットが重要になる」と述べて、ギガビット・イーサネットの市場が拡大するとの考えを示した。

米アギア・システムズのエグゼクティブ・ヴァイス・プレジデント兼戦略開発最高責任者 ソハイル・A・カン氏

 カン氏はギガビット・イーサネットの家庭での利用について「2006年半ばにも移行が始まる」と説明。ギガビット・イーサネットのポートを搭載したノートPCの普及がきっかけになるとした。光ファイバなど高速な通信回線の家庭での利用拡大もあり、「ゲームなどインタラクティブな通信を求められるアプリケーションを利用するためにギガビット・イーサネットが広がる」(カン氏)。

 カン氏はギガビット・イーサネットを必要とする家庭のアプリケーションとして、ほかに映画配信サービスやホームネットワークサーバ、IP電話などを上げて「QoSを妥協できないアプリケーションに普及するだろう」とした。

 半導体メーカーの最近の潮流は、単なる半導体の開発、提供にとどまらず、顧客企業をパートナーとして捉えて製品開発の協力や開発ツールの提供、共同テスト、マーケティングの協力などを行い、顧客企業と深い関係を結ぶことだ。アギアも「シリコン・サプライヤから半導体ソリューション・プロバイダ」(カン氏)になることを目指して、顧客企業との関係強化を進めている。カン氏は関係強化の例として携帯電話向け半導体開発を取り上げ、「アギアはソリューションとして半導体だけでなく、ファームウェア、ソフトウェア、テストツールなどを提供している。R&Dを携帯電話メーカーに代わって行うことで、製品の早期の市場投入を支援する」と説明した。

 半導体と組み合わせるためアギアはソフトウェアの開発にも力を入れている。カン氏によるとアギアは年間5億ドルのR&D予算のうち、35%をソフトウェア開発に投入している。カン氏は「ソリューションの複雑化やデバイスのマルチメディア化の進展で、将来的には45%まで比率が増えることが予想される」と述べた。

(@IT 垣内郁栄)

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アギア・システムズ

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