ボーランドが「Together 2005 for .NET」発表、MS環境にMDA

2005/6/10

 ボーランドは6月9日、「Microsoft Visual Studio .NET 2003」にモデリング機能を追加するプラグインツールの最新版「Borland Together 2005 for Microsoft Visual Studio .NET日本語版」(Together 2005 for .NET)を出荷した。ボーランドでは「開発者は使い慣れたVisual Studio環境下で、先進モデリング機能を利用できる」としている。

 Together 2005 for .NETは、「Together Designer 2005 for Microsoft Visual Studio .NET」(Together Designer)と「Together Developer 2005 for Microsoft Visual Studio .NET」(Together Developer)で構成する。Together DesignerはUML 2.0仕様に対応した分析・設計のためのモデリングツール。プラットフォームの言語に制限されない設計モデルを作成可能で、後からVisual BasicやC#などの実装言語に依存したモデルに変換できるという。

 Together Developerは、Together Designerで設計した抽象モデルをC#やVisual Basic .NETの実装モデルとして展開、開発を進めるツールで、実装フェーズでのUMLの活用を支援する。開発者はC#、Visual Basic .NETのコードとモデル図を同期させ、コードやモデル図からアプリケーションを修正できる。

 ボーランドは、Together 2005 for .NETについて「マイクロソフト開発環境にMDA(Model Driven Architecture)のテクノロジを導入する。MDAのサポート範囲をJavaから.NETへと拡張する重要な一歩だ」としている。

 Together Designerの価格は指名ユーザーライセンスで18万9000円。Together Developerは12万6000円。別に年間保守サービスを製品価格の20%で提供する。

(@IT 垣内郁栄)

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ボーランドの発表資料

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