「x86 Everywhere」、AMDが仕掛ける組み込み戦略

2005/6/16

 日本AMDは組み込みデバイス向けのプロセッサ戦略を本格化させる。5月24日には組み込みデバイス、モバイル機器向けに低消費電力のプロセッサ「AMD Geode LX 800@0.9Wプロセッサ」を発表した。Geode LX 800はx86アーキテクチャを採用し、PCの既存のアプリケーションを移植できるのが特徴。AMDはどのプラットフォームでもx86アーキテクチャを利用する「x86 Everywhere」を基本戦略に、これまで独自アーキテクチャを採用してきたデバイスに対してx86プロセッサの採用を働きかける。

日本AMDのエンベディッド・セールス&マーケティング部 FAマネージャー 大関悟氏

 Geode LX 800は所要電力1ワット以下でWindows XP、XP Embeddedを稼働させられるプロセッサ。DDRインターフェイスによるメモリ帯域の確保やUSB2.0によるI/Oスループットの増大などが特徴。動作周波数は500MHz。日本AMDのエンベディッド・セールス&マーケティング部 FAマネージャー 大関悟氏は「大半のモバイル・アプリケーションではバッテリ駆動時間を延長できる」と説明した。

 Geode LX 800はx86アーキテクチャを採用しているため、PC向けのアプリケーションを容易に移植できる。x86アーキテクチャの採用で、組み込みデバイスのメーカーが製品を開発する期間は4カ月程度に短縮できるとしている。また、既存アプリケーションの開発ツールやテスト環境、エンジニアのスキルをそのまま利用できるため、投資の保護につながるとAMDは強調している。

 AMDはGeode LX 800のターゲット市場としてシンクライアント端末やタブレットPC、セットトップボックス、ルータ、キオスク端末、HDTV、POSなどを挙げている。日本AMDが6月15日開催した説明会ではGeode LX 800上でWindows CE .NETを稼働させ、Windows Media Playerの動画がスムーズに再生できることをデモンストレーションした。

(@IT 垣内郁栄)

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日本AMDの発表資料

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