「アプリ管理市場へのシスコ参入を歓迎」、F5が余裕のコメント

2005/6/25

 「インフラのネットワーク帯域をいくら増やしても、Webアプリケーショントラフィックの改善にはつながらない。TCPのオーバーヘッドに影響される業務アプリケーションが多いからだ」。F5ネットワークス ジャパンのプロダクト マーケティングマネージャ 武堂貴宏氏はこう述べて、業務Webアプリケーションのトラフィックに問題の原因と解決策を説明した。

F5ネットワークス ジャパン プロダクト マーケティングマネージャの武堂貴宏氏(左)と代表取締役社長 ティム・グッドウィン氏

 Webアプリケーションのパフォーマンスを低下させる原因は、WAN側のTCPのオーバーヘッドの負荷が大きいことと、LAN側のサーバへの負荷が大きいことの2点がある。Webアプリケーション配信を最適化するためには、アプリケーション開発、LANのサーバインフラ、WAN回線インフラの全体を考える必要があるという。

 武堂氏は「Webアプリケーションの配信効率を向上させ、キャリアVPNとインターネットVPNのWANトラフィックを最適化するには、F5のアプリケーションアクセラレーション製品であるBIG-IPが有効だ」と述べた。武堂氏は、BIG-IPを使ってWebサイト上にビットマップ画像を表示するデモンストレーションを行い、「BIG-IP v9」のSSLアクセラレーション機能をアピールした。

 BIG-IP v9は、SSLアクセラレーション、専用ハードウェアによるHTTP圧縮、PtoPアプリケーションなどの帯域制御、HTTP1.1 Keepaliveを活用したHTTPコネクションの軽減などでWebアプリケーショントラフィックの最適化を行う。さらに、F5独自技術を使ったメモリベースのキャッシング「Fast Cache」や、TCP通信を最適化する「TCP Express」などの機能を搭載した。

 F5では、BIG-IPを使ったWebアプリケーション処理時間の改善例として「BEA Weblogic Portal 8.1」で2.2倍、「Microsoft IIS 6.0」で1.7倍、「Microsoft Outlook Web Access 2003」で1.3倍、「Siebel Business Applications 7.7」で2.3倍速くなったとしている。

 F5ネットワークスジャパン 代表取締役社長 ティム・グッドウィン(Tim Goodwin)氏は、米シスコシステムズが「Application-Oriented Networking」(AON)分野に進出したことを取り上げ、「別々に運用されてきたネットワークとアプリケーションが、Webアプリケーションの多用により運用がうまくいかなくなってきた。シスコのアプリケーションアクセラレーション市場へ参入は遅過ぎるといっていだろう。F5は9年間の蓄積があるため脅威とは思わない。アプリケーションアクセラレーション市場が注目を浴びることになり、むしろ歓迎したい」と述べた。

(@IT 富嶋典子)

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