既存ウイルス対策ソフトと共存できるスパイウェア対策ソフト

2005/8/10

 アークンは8月9日、企業向けスパイウェア対策ソリューション「AntiMalware」を発表した。18万種類以上の不正ソフトに対応するほか、既存のウイルス対策ソフトと共存できる点が特徴だ。

アークン 代表取締役 渡部章氏
 AntiMalwareは、スパイウェアやトロイの木馬、キーロガーなど、いわゆる「マルウェア(Malicious Software:悪意のあるソフトウェア)」対策のためのソフトウェア。同社は18万種類以上の不正ソフトデータベースを保有しているため、他社製品よりも高い検出精度と駆除精度を誇るとしている。アークン 代表取締役 渡部章氏は、「ウイルスはほとんどが海外で作られたものだが、スパイウェアは国産のものが多く出てきている。その点、国内に唯一のスパイウェアリサーチセンターを持つ当社のソフトウェアは対応が迅速だ」と説明した。

 AntiMalwareは、スパイウェア対策機能を有したASタイプと、スパイウェア対策機能にウイルス対策機能を搭載したAVタイプ、ASPサービスの3種類が用意されている。ASタイプとAVタイプは、社内に管理サーバを構築することで、Webブラウザからクライアントの一元管理ができる。ウイルス対策機能のエンジンには、ロシアのカスペルスキーのウイルス検索エンジンを採用している。

 また、既存のウイルス対策ソフトとの共存ができる点が特徴だ。通常のウイルス対策ソフトの場合、1つのPC内に2種類のセキュリティソフトを共存させることは難しいとされるが、アークンでは他社製品との検証を重ね、主要な他社製ウイルス対策ソフトとの共存を可能にしたという。

AntiMalwareの検索結果画面。大量のスパイウェアが検出された
 そのほか、不正プログラムが侵入する可能性の高い領域(メモリやレジストリ、システムファイルなど)をあらかじめ限定することで、検索時間を短縮した「クイックスキャン」機能を搭載した。渡部氏はこの機能について「昨今はクライアントPCでも数百GbytesのHDDを搭載しているのが当たり前になり、ウイルススキャンなどに数時間掛かるケースが増えた。クイックスキャンによって、1〜2分で検索をすることができる」とコメントした。

 スパイウェアはウイルスと異なり、独立したアプリケーションであることから、万が一発見した場合でも削除ではなく、安全な場所に隔離する方法が有効だ。このことから、スパイウェア発見時には一時的に隔離し、その後問題がない場合には比較的簡単に復旧させることができる。

 渡部氏は、「昨今の価格.comや楽天の事件など、国内でもスパイウェアの脅威が注目されている。また、国産のスパイウェアも増加している。その点、国内にスパイウェアのリサーチセンターを持つ当社は強みがある。当社の受付窓口には、毎日数十通もユーザーから新種のスパイウェアが送られてきている」と語り、そのほかのスパイウェア対策ソフトとの違いを強調した。

(@IT 大津心)

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アークン

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