4けたの番号による製品命名法、2006年から開始、インテル

2005/8/19

 インテルは8月18日、企業向け製品のマーケティング戦略に関する現時点でのアップデート情報を公開した。同社のマーケティング戦略は、CPUやチップセットといったコンポーネントベースから、各コンポーネントを組み合わせ、顧客の用途に応じて提供するプラットフォームベースへと移行しつつあるが、それに合わせて、製品の命名法も一新する。利用形態に特化した各種技術・機能を備えたプラットフォーム戦略を推進するのがその狙い。

インテル エンタープライズ&ネットワーク・ソリューションズ本部 プラットフォーム&ソリューションズ マーケティング統括部長 平野浩介氏

 同社 エンタープライズ&ネットワーク・ソリューションズ本部 プラットフォーム&ソリューションズ マーケティング統括部長 平野浩介氏は「実施するのは2006年からなので、詳細は決まっていない」と話すが、ItaniumやXeonなどのブランド名の後に4けたの数字を追加することで、利用形態とプラットフォームの機能特性を基にした製品構成にする予定である。

 Itaniumブランドの次期チップセット製品「Montecito/Montvale」関連のコンポーネントには9000番台の番号が振られる。次期Xeonブランドのプラットフォーム「Truland」やチップセット「Paxville/Tulsa」関連コンポーネントには7000番台、プラットフォーム「Bensley」およびプロセッサ「Dempsey」、チップセット「Blackford」は5000番台の番号が割り振られる。下3けたの数字がどのような機能(あるいは利用形態など)に該当するかは現時点では決定していない。

 企業向け製品(サーバ/ワークステーション)に先立ち、デスクトップやノートPC向け製品では、すでに番号を割り振る命名法が採用されている。プロセッサ周波数による命名法の歴史は消え、今後はハイパースレッディング技術などの付加技術を包含した総合的なパフォーマンス性能で製品を区別することになる。番号による命名法はライバルのAMDも採用している。クロック周波数の上昇とともに、消費電力が上昇するジレンマに見切りをつけ、両社ともに、性能対消費電力比を核とした総合的なパフォーマンス力を競争の基準に据え始めたことがうかがえる。

(@IT 谷古宇浩司)

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