成熟化するLANスイッチ、ノーテルが示す方向は

2005/8/19

 ノーテルネットワークスは8月18日、10ギガビット・イーサネット対応の中堅、大企業向けレイヤ2/3スイッチ「Nortel Ethernet Routing Switch 5530-24TFD」と、中小企業向けに価格を抑えたレイヤ2/3スイッチ「Nortel Ethernet Routing Switch 3510-24T」を出荷した。

ノーテルが出荷した10ギガビット・イーサネット対応のレイヤ2/3スイッチ「Nortel Ethernet Routing Switch 5530-24TFD」

 5530は同社の55xxシリーズで初めて10ギガに対応した製品。既存の5510、5520を混在させて最大8段までのスタッキングが可能。最大で640Gbpsの帯域に対応する。同社のコア向けレイア2/3スイッチ「Nortel Ethernet Routing Switch 8600」と10ギガで接続し、ネットワークコアへの複数接続に対して負荷分散、冗長化を行うSMLT(Split Multi-Link Trunking)を利用できる。大規模ネットワークのエッジスイッチ、中小規模ネットワークのコアスイッチとして利用することを想定している。

 同製品でユニークなのはUSBポートを搭載していること。製品のリカバリなどを行う際に、PCを使わずに、USBメモリからコンフィグレーション・ファイルを読み込ませることが可能だという。USBポートを搭載したのはノーテル製品で初めて。ノーテルのエンタープライズ アンド チャネルズ営業本部 課長 沼田真哉氏は「他社でもほとんどない」といい、「現場で、現実的な対応が可能になる」と説明した。

 5530は10ギガ対応のXFPポートを2ポートと、10/100/1000BASE-T RJ45ポートが12ポート、共有ポートとして10/100/1000BASE-T RJ45ポートとSFP(Small Form Factor Pluggable) GBICポートを12ポート搭載する。価格は149万9000円。同製品の競合は、シスコシステムズの「Cisco Catalyst 3700シリーズ」。沼田氏は「ノーテルにはスタッキングのノウハウがあり、パフォーマンスでもアドバンテージがある」としている。

中小企業向けの低価格レイヤ2/3スイッチ「Nortel Ethernet Routing Switch 3510-24T」

 3510は新たに設けられた製品ラインアップで、「最大の売りは価格」(沼田氏)。10/100/1000 BASE-T RJ-45ポートを24ポート、SFPポートを4ポート搭載しながら価格を34万4000円に抑えた。「3Com、ヒューレット・パッカードなどが競合になるが、3510は同等製品と比べて20%程度安い」(ノーテル)としている。

 低価格でも機能は削っていない。伝送トラフィックを最大8段階に分けて優先制御するキューイング機能やDiff-Servの対応、IEEE802.1x(EAP)、SNMPv3、RADIUS、VLAN割当などのセキュリティ機能も搭載する。「5530を中小企業のコアに設置し、エッジとして3510を使うシナリオも描いている」(沼田氏)

 企業向けのLANスイッチは機能の成熟が進み、価格以外での差別化が難しくなっている。ノーテルは企業のニーズを図りながら、ハイエンド製品との連携などのソリューションをエンドユーザーに提案していく考えだ。

(@IT 垣内郁栄)

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ノーテルネットワークスの発表資料

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