ワイルドパケット、VoIPも解析できる無線LAN解析ソフト

2005/8/25

 ディアイティは8月24日、米ワイルドパケットが開発した解析ソフトウェア「AiroPeek VX」を9月10日より販売すると発表した。AiroPeek VXは、従来より備えている無線LANのトラフィック解析機能に加えて、VoIPも同時に解析できる点が特徴だ。

ワイルドパケット 創業者兼CEO マーブッド ザベティヤン氏
 ワイルドパケットは1990年創業。米連邦機関や大学などに解析ソリューションを提供しており、シスコシステムズの標準ネットワークアナライザにも採用されている。日本では、ディアイティが販売パートナーとなり、製品提供を行っている。

 すでに同社がリリースしている無線LAN解析「AiroPeek NX」シリーズは、無線LANのトラフィックをリアルタイムで解析できる点が特徴だ。ワイルドパケット 創業者兼CEO マーブッド ザベティヤン(Mahboud Zabetian)氏は、「ただ、無線LANのトラフィックをキャプチャするだけではなく、無線LANの展開やトラブルシュートに必要な機能を備えている。これにより、無線LAN特有の問題にも対応できるようになる」と強調した。

 今回発表したAiroPeek VXは、すでに無線LAN解析ソフトとしてリリースされている「AiroPeek NX」に、VoIP解析に必要なQoSや音声の品質測定機能などを追加したモデルだ。プロトコルはSIP、H.323、MGCP、Cisco Skinny、Megacoなどに対応。パケットロスや時間の揺らぎであるジッタの表示機能を備える。音声品質測定機能では、総務省がVoIPの通話品質の基準として採用している「R値」を測定・表示することができる。利用時には、AiroPeek VXをインストールしたPCに無線LANインターフェイスを接続し、無線LANのパケットをキャプチャする方法を用いる。

 最近は、無線LANとVoIPを併用した運用が増加しているため、障害発生時に無線LANが原因なのか、VoIPが原因なのかが判断つきにくいケースが多いという。AiroPeek VXでは、双方を同時に解析できるため、障害の切り分けに有効だとしている。ザベティヤン氏は対象ユーザーを、「携帯電話プロバイダや、VoIPを採用している大手企業でワイヤレス内線利用時の問題診断などに利用できる」と想定。今後の日本におけるビジネスチャンスを「日本は米国に次ぐ市場だ。AiroPeekシリーズはすでに中小規模では事実上の業界標準となっている。今後は大企業向けの活動を強化していきたい。そのためには、今後一層ディアイティとの連携を強めたい」と語った。

(@IT 大津心)

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ディアイティ発表資料

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