ネットで馬券を販売、ソフトバンクが岩手競馬と提携

2005/9/7

 岩手県競馬組合とソフトバンクグループは9月6日、岩手県競馬組合が主催する「岩手競馬」の勝馬投票券(馬券)をソフトバンクグループが開設するポータルサイトで販売することで基本合意したと発表した。ポータルサイトは2006年春に開設予定。ソフトバンクグループ 代表の孫正義氏は「ほかの地方競馬、JRAへの横展開もしていきたい」と述べ、岩手競馬をテストケースにネット販売を拡大する姿勢を示した。

ソフトバンクグループ 代表の孫正義氏(左)と岩手県競馬組合の管理者で、岩手県知事の増田寛也氏

 岩手競馬は盛岡と水沢に2つの競馬場を持つ地方競馬。商圏が北東北に限られること、ファン層が40〜50代に集中していることが課題。岩手県競馬組合の管理者で、岩手県知事の増田寛也氏によると2004年度の馬券収入は320億円、累積赤字は140億円に膨らんでいる。

 基本合意したのは馬券のネット販売と競馬レースのブロードバンド中継、岩手競馬関係者のブログの開設など。ソフトバンクグループのヤフーなどが協力し、競馬のゲームや予想、競走馬のサポーターズクラブなどをポータルサイトにそろえる。孫氏は「インターネットの力で全国のファンを対象に馬券を販売できる」と説明。「若者に潜在的な競馬の需要がないわけではない。やりようによっては十分にファンを掘り起こせる」と述べ、ゲームなどさまざまなコンテンツを用意することでファン層の全国的な拡大を目指す考えを示した。

 今年1月に競馬実施に関する事務を民間企業へ委託可能にする改正競馬法が施行。岩手県競馬組合は半年前からソフトバンクグループと交渉し、今回の基本合意となった。

 馬券のネット販売はポータルサイトのほか、携帯電話でも購入可能にする計画。増田氏は「初年度のネット販売は10億円を期待する。将来的には80億円程度までは伸ばしていきたい」と述べた。孫氏は「株券のネット取引事業を始めたころ、50〜60代の人はネットで株の取引をしないといわれた。しかし、現実はその年代も大変熱心に行っている」としたうえで、「株も馬券も似たようなもの。本質的な違いはない」と述べ、馬券のネット販売に自信を見せた。

(@IT 垣内郁栄)

[関連リンク]
ソフトバンクの発表資料
岩手県競馬組合

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