「ProActive」がXBRLに対応、オラクルの無償開発キットを利用

2005/9/7

 住商情報システムは9月6日、日本オラクルが無償提供した開発キットを使って、住商のERPパッケージ「ProActive」をXMLベースの財務情報言語「XBRL」に対応させたと発表した。日本オラクルはXBRLの普及を狙ってISVパートナーを対象にXBRLの開発キットを2003年12月から無償配布している。
日本オラクルのアドバンストソリューション本部 シニアマネージャー 作田淳子氏

 XBRLは財務情報データの国際標準フォーマット。財務情報をXML形式で扱うため、金融機関などの企業、官庁などでの加工が容易になるという。例えば銀行の融資業務の場合、融資を申請する企業から財務データを受け取っても独自の勘定科目を使っている場合が多く、銀行側で銀行の基準に合わせて手入力する必要がある。日本オラクルのアドバンストソリューション本部 シニアマネージャー 作田淳子氏によると、「手入力は約1カ月かかる」。

 だが、加工が容易なXBRLで財務データを受け取れば、そのまま融資業務システムに流すことができ、データの整理が数日で終わるという。XBRLは国税庁が2004年2月に開始した電子申告で採用。金融庁の企業情報開示システム「EDINET」でも採用が決定していて、利用が拡大しつつある。

 オラクルがISVに提供している開発キット「XBRL Report」はOracle Databaseに格納している既存の財務データをXBRL形式で出力できる機能を、ERPパッケージに追加することができる。国内で開発した。XBRL Reportを使うことで、PL/SQLで開発されたタクソノミー登録、マッピング作業、XBRLインスタンス出力の各機能をERPに持たせることができる。「ERPをXBRLに対応させるには、従来はXML、XBRL、Oracle Databaseの知識が必要だった。XBRL Reportを使うことで、Oracle Databaseの知識だけでXBRLの出力機能を開発できる。開発は1人月程度」(作田氏)。XBRLを普及させることでOracle Databaseの売り上げを押し上げる狙いもある。

 XBRLに対応したのは住商の「ProActive Gv for Web Ver.6.0.0」。財務データをXBRL形式で出力できるようにした。ただ、「顧客のニーズ、規格標準化の進み具合を考慮し、まずは国税庁の法人税申告用データ(XBRL FR)のみに対応した」(住商情報システム ProActive事業部 事業部長補佐 河野彰氏)。顧客に導入したProActiveをXBRLに対応させるためには「若干の据付費用がかかるが安価」(河野氏)。新製品も順次、XBRLに対応させていく。河野氏は「ゆくゆくは国税庁向けだけでなく、銀行への融資申請向けの対応も進めたい」と述べた。

(@IT 垣内郁栄)

[関連リンク]
日本オラクルの発表資料
住商情報システム

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