ミラクル、紅旗、HAANSOFT、年内に合弁企業設立か

2005/10/7

ミラクル・リナックス 代表取締役社長 佐藤武氏

 ミラクル・リナックスは10月6日、カーネル2.6採用の「Asianux2.0」を同梱したLinuxサーバOS「MIRACLE LINUX V4.0 −Asianux Inside」を11月7日に発売すると発表した。中国では「Red Flag DC Server V5.0 −Asianux Inside」として、韓国では「HAANSOFT Linux 2006 −Asianux Inside」として8月26日にリリース済み。日本語/中国語/韓国語の文字規格(UTF8/EUC/SJIS/GB18030)に対応するなど、アジア市場を意識した仕様である。テレコム/キャリア系の大規模システムや企業の基幹システム用途での利用を促進していく。このため、OSDLが定めたLinuxの標準仕様であるCGL(キャリア・グレード・リナックス)2.0.2とLSB(Linux Standard Base)3.0に準拠した。

 大規模システム向けのみならず、SMB市場向けのパッケージも用意する。Webシステムやファイルサーバといったいわゆるエッジ系サーバ領域をターゲットに、1CPUのサーバ上で使用を限定した「MIRACLE LINUX One V4.0 −Asianux Inside」(ミラクル・リナックス ワン)を12月12日出荷する。ドメインコントローラ設定ツールやGUI管理ツール「ReFineD」を搭載するなどデスクトップ環境と運用管理機能を強化し、LAMPソリューションのサポート・サービスを追加した。

 ミラクル・リナックスと中国Red Flag(紅旗)、韓国HAANSOFT3社で合弁企業を設立する計画がある。ミラクル・リナックス 代表取締役社長 佐藤武氏によると「グローバル企業との契約において、3社合弁による企業の存在が必要とされ始め、現在議論を行っている最中。年内までに立ち上げられれば」とするが、いまのところ、詳細な計画までには落ちていないという。

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ミラクル・リナックスの発表資料

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