スキャン1回で一網打尽、ウェブルートが新スパイウェア対策

2005/10/12

 スパイウェア対策ソフト専業ベンダのウェブルート・ソフトウェアは10月7日、スパイウェア対策ソフト「スパイ スウィーパー 4.5 日本語版」パッケージ版を12月1日に発売すると発表した。価格は5600円。また、11月下旬からはダウンロード販売も実施する予定で、価格は3800円を予定している。

 ウェブルートは米国のリテール市場で68%、エンタープライス市場で35%のシェアを持つというスパイウェア対策のリーディング企業。同社が四半期ごとに発表するスパイウェアの最新動向報告書「State of Spyware」は世界中のスパイウェアの情報を伝えるレポートとして定評がある。

ウェブルート・ソフトウェア 社長の井上基氏

 日本法人の社長には、かつて日本BEAシステムズやマクロメディアで社長を務めた井上基氏が就任した。井上氏によれば、「最近のスパイウェアは残念ながら日進月歩で進化している。これに対応するためにウェブルートの製品も3カ月に1度の頻度でバージョンアップしてキャッチアップしている」という。

 新型のスパイウェアとしては、スパイウェアを除去しようとするとPCをクラッシュさせる「人質型」(Hostage Taker)、Hostsファイルを書き換える「ステルス型」、2つ以上のスパイウェアがお互いを監視し、どれか1つが駆除されたら即座に補完しあう「監視型」(Watcher)など、容易に駆除できないタイプが出現してきた。特にルートキットを使ってOSのroot権限を乗っ取り、一般ユーザーが手出しできないレイヤを改変するスパイウェアは検知・駆除が難しい。

 最近では、ウイルス対策製品にもスパイウェア検知機能が備わっているほか、フリーウェアのスパイウェア対策ソフトも普及してきている。しかし、それらの製品では最新のスパイウェアに対応できなかったり、駆除しきれなかったりするという。スパイ スウィーパーの特徴の1つに、すべてのスパイウェアを1回のスキャンで駆除する点がある。1回のスキャンで一網打尽にしないと監視型スパイウェアなどがいつまでも復活してしまうのだ。

 また、スパイウェアの定義もグレーな部分が多く、各社の頭を悩ませている。スパイウェアと称されるソフトの中には、広告を表示するためのアドウェアやWebブラウザのツールバーなどのBHO(Browser Helper Object)も含まれる。このようなソフトの中は正規のサービスと悪意のサービスの区別が微妙なものもあり、同社では「ラブレター」(アドウェアベンダの弁護士などからの抗議文のこと)を受け取ることも多いという。このような場合にも同社のポリシー(スパイウェアの定義)に基づいて対応する。

 井上氏は、「米Webrootは1997年に創業したものの、その後しばらく鳴かず飛ばずの状態だった。しかし2003年にスパイウェア専業ベンダとして再出発したところ、飛ぶ鳥を落とす勢いで急成長を遂げた。私はかつて、BEAやマクロメディアの日本法人社長として売り上げを倍増させてきた。それは私の手腕ということではなくて、インターネットの世界における旬の製品を投入できたからということが大きい。いま、スパイウェア対策ソフトはまさに旬の製品であり、ブレークしないはずがないと思っている」と抱負を語った。

 なお、ウェブルートでは10月17日より4.5日本語版のベータ版ダウンロードを開始する。βテスト参加者には製品への無料アップグレード権と1年間の定義ファイル更新権を付与するとのことだ。

(@IT 岡田大助)

[関連リンク]
米Webroot
ウェブルート・ソフトウェア(10月17日オープン予定)

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