組み込みLinuxで技術者スキル認定制度を創設へ、Emblix

2005/11/17

 日本エンベデッド・リナックス・コンソーシアム(Emblix)は11月16日、今後5年間の活動計画を発表した。このなかで、2007年中に組み込みLinux技術者スキルの認定制度を開始する予定であることを明らかにした。

 この技術者スキル認定制度は、組み込みLinux分野の技術者にとってのキャリア形成を支援し、関連する教育・訓練機関の活動を促進するとともに、ITサービス分野からの技術者の参入を円滑化することが目的。詳細は未定ながら、技術者のスキルを見極めるための客観的な指標を確立することを目的としている。雇用する側も共通の指標で技術者の能力を判断できるようになる。

 Emblixでは、約2年前から認定制度に関する構想を持っていたが、同時期に情報処理推進機構(IPA)が「組込みスキル標準」(ETSS)の策定を進めたため、ETSSの完成を待って進めることにしたのだという。

 「ETSSに合わせたガイドラインをつくり、ETSSと調和が取れた形での認定を行えるようにする」(Emblixの法務小委員長を務めるイーエルティの江端俊昭氏)。2005年度内に「組込みLinux技術者育成検討小委員会」を設置、2006年10月にはスキル認定試験の実施を目指したいという。

 Emblixの今後の活動において優先順位が高いもう1つの分野はセキュリティだ。組み込み機器で使われるLinuxをはじめとしたオープンソース・ソフトウェアに関するセキュリティの課題と対策を考えるため、「組込みOSSセキュリティ技術省委員会」をまもなく設置する。Emblix会長の中島達夫早稲田大学教授は、「セキュリティは最重要テーマ。少なくとも問題の明確化については、1年以内に結果を出したい」と語った。

 Emblixでは、オープンソース・ソフトウェアのライセンスに関しても、これまでの検討の成果を基に、2008年をめどとしてフレームワークを策定したい考えだ。

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日本エンベデッド・リナックス・コンソーシアム(Emblix)

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