アイティメディアとメディアセレクトが合併

2005/11/17

 アイティメディアとメディアセレクトは11月16日、2006年2月1日に両社を合併し事業統合を行うと発表した。アイティメディアは、企業の情報戦略に強みを持つメディアセレクトのエンタープライズ分野における影響力を加え、「読者から1番に選ばれるエンタープライズメディア」(アイティメディア 代表取締役社長 大槻利樹氏)を目指す。

 メディアセレクトは、2001年に創業したエンタープライズ分野に特化した出版社。マネジメント層向けの「月刊ITセレクト2.0」や、情報システム部門やエンジニア向けの「月刊サーバセレクト」などの雑誌を刊行している。また、顧客向けのカスタム出版を展開し、ユーザー企業に強みを持つ。一方、インターネット関連事業については、「顧客からの要望も受けていたが完全に出遅れた。コンテンツという飛行機があるのに、滑走路や空港がない状態だった」(メディアセレクト 代表取締役社長 松浦義幹氏)と語り、それを補うためにインターネットメディアに特化したアイティメディアとの合併を決意したという。

 合併後の存続会社はアイティメディアで、本社所在地は東京千代田区丸の内。新会社の経営陣には、代表取締役会長に藤村厚夫氏、代表取締役社長に大槻利樹氏が引き続き就く。新たな常勤取締役には松浦氏が就任する予定。なお、アイティメディアは11月1日付けでメディアセレクトの株式100%を取得し、子会社化している。合併後のメディアセレクトは、従来事業を継続・強化するほか、エンタープライズ向けオンラインメディア「ITmedia エグゼクティブ(仮)」を構築する予定だ。

 藤村氏は、2004年11月の@ITとITmedia合併発表時に企図したエンタープライズ向け「ITmedia エンタープライズ」、テクノロジ分野の「@IT」、デジタルコンシューマ分野の「ITmedia +D」の3本柱がこの1年間で順調に滑り出したと説明。2006年を同社の第2ステージと位置付け、6大メディア事業体制へシフトすることを明らかにした。

左からメディアセレクト 代表取締役副社長 加藤浩一氏、アイティメディア 代表取締役会長 藤村厚夫氏、アイティメディア 代表取締役社長 大槻利樹氏、メディアセレクト 代表取締役社長 松浦義幹氏

 6大メディア事業体制は既存の3事業に加え、TechTargetジャパンを中心とした「ターゲティングメディア事業推進部門」と、@IT自分戦略研究所を中心とした「人財メディア事業推進部門」、新たに構築する「ビジネスメディア事業推進部門」の3部門を加えたもの。藤村氏は、「アイティメディアの新たな段階は、6本の柱で支えて展開する」とコメントした。

 合併発表後もアイティメディアの初年度目標は変わらず、2006年3月末で売上高18億円、経常利益2億円の予定。来期は、メディアセレクトとの合併効果も加わり「売上高30億円、経常利益は未定だが増益を目指す」(大槻氏)と語った。(@IT編集部は、アイティメディア株式会社の一部門です)

(@IT 大津心)

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アイティメディアの発表資料
メディアセレクト

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