SugarCRM商用版をCECが自社ブランドで国内展開

2005/11/18

 システムインテグレータのシーイーシー(CEC)は11月17日、オープンソースの営業支援ソフトウェア、「SugarCRM」の商用版を国内販売すると発表した。SugarCRM商用版については、ケアブレインズが開発元の米シュガーシーアールエムと2005年10月に包括的パートナー契約を締結、日本語版を販売している。CECは、OEM契約に基づき独自に日本語環境にローカライズし、自社ブランドで付加価値を付けた形で提供していく。

 製品名は「OpusSquare CRM」。CECでは海外のオープンソース・アプリケーションを独自に日本語化し、「OpusSquare」ブランドの下にとりそろえていく計画で、今回のCRM製品はその第1弾。同社はすでに「WonderWeb」という営業支援ソフトウェアを販売しているが、この製品ではWindows Serverが必要となる。CECではオープンソース・ソフトウェアを選択したい顧客に対して、OpusSquare CRMを提案していくという。

 CECは独自にSugarCRMの日本語化を実施。さらに、日本の環境に合わせた訪問計画作成機能や訪問実績集計機能、報告機能、会議室予約機能などのオプション追加モジュールを開発、販売するという。同社のソフトウェアダウンロードサイトからのダウンロード販売を行うほか、直接販売も行う。また、インストール支援や導入・定着支援、カスタマイズ、教育などの関連サービスも提供していく。

 SugarCRM商用版のパッケージには、「Sugar Professional」と「Sugar Enterprise」の2種類がある。EnterpriseはProfessionalの機能に、Oracleデータベース対応やオフライン・クライアント機能を付加したもの。CECではこれに対応して、「OpusSquare CRM」と「OpusSquare CRM Enterprise」を提供していく。ライセンスはサブスクリプション形式で提供される。価格はOpusSquare CRMが1ユーザー1年当たり4万8000円、OpusSquare CRM Enterpriseが1ユーザー1年当たり9万1000円。

 CECではOpusSquare CRM関連ビジネスで、今後3年間に20億円の売り上げを見込んでいる。

(@IT 三木泉)

[関連リンク]
シーイーシー(CEC)の発表資料

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