大量PCのセットアップを自動化、マイクロソフトがツール提供

2005/11/22

 マイクロソフトはクライアントPCのセットアップや運用を自動化するツールキット「Microsoft Business Desktop Deployment Version 2.0 日本語版」(BDD)の提供を開始した。大企業などで数百台、数千台のPCをセットアップする際の作業を自動化し、運用管理のコストを低減する。マイクロソフトのWindows本部 ビジネスWindows製品部 シニアプロダクトマネージャ 永妻恭彦氏によると、PCの統合管理を自動化することで手動と比較して総直接コストを約23%削減できるという。

マイクロソフトのWindows本部 ビジネスWindows製品部 シニアプロダクトマネージャ 永妻恭彦氏

 BDDはセットアップ手法を解説するドキュメントと、セットアップ用イメージ、イメージを格納するビルドサーバを構築する「コンピュータイメージングシステムツール」、OSやアプリケーション、修正プログラムの処理を自動化するスクリプトの3種で構成する。マイクロソフトのWebサイトでダウンロードできる。

 BDDがサポートするのは3つのセットアップ方法。企業がマイクロソフトの運用管理製品「Microsoft Systems Management Server 2003」(SMS 2003)とActive Directoyを使っている場合は、SMS 2003のコンソールを使ってPCのセットアップを全自動化する「ゼロタッチ デプロイメント」が利用可能。ゼロタッチ デプロイメントはActive Directoyと連携し、グループ化したPCに対して共通の設定を適用できる。

 SMS 2003やActive Directoyがない場合は「ライトタッチ デプロイメント」を使う。コンピュータイメージングシステムツールを使ってネットワーク上にビルドサーバを構築し、セットアップ用イメージを格納。ネットワーク経由で複数のPCをセットアップする。

 「ゼロタッチ プロビジョニング」はセットアップ後の運用管理をセルフサービス化する機能。パスワードのリセットやセキュリティグループへの追加、アプリケーションのアンインストールなどの作業を管理者に依頼せず、ユーザー自身が実行できるWebアプリケーションを提供する。「Microsoft SharePoint Portal Server 2003」や「Microsoft BizTalk Server 2004」と組み合わせて利用する。

 また、ジェトロニクスはBDDをベースにしたPCセットアップのソリューション「Rapid Deployment eXperience」(RDX)を提供する。RDXはBDDのゼロタッチ デプロイメントを使って、PC環境をWindows XP ProfessionalやOffice Professional Edition 2003などの最新バージョンに自動でアップグレードする。価格は1台当たり1万5000円からで、他社のアウトソーシングサービスと比べて低価格だという。

(@IT 垣内郁栄)

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マイクロソフトの発表資料

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