インテルの新PCプラットフォーム「Averill」とは

2005/12/21

 インテルの取締役 事業開発本部の町田栄作氏は12月20日会見し、同社が2006年後半にも投入予定の企業クライアントPC向けのプロフェッショナル・プラットフォーム「Averill」(コード名)について、「IT管理者から見て必要なクライアントPCのセキュリティや管理性、可用性を実現する技術を、プラットフォームとして結集する」と述べた。

インテルの取締役 事業開発本部の町田栄作氏

 インテルはクライアントPC向けにプロセッサとチップセット、無線LANチップなどを組み合わせたプラットフォーム戦略を推進している。町田氏はAverillについて「2006年のフォーカスの1つだ」と強調した。

 Averillはインテルの新しいデュアルコア・プロセッサ「Presler」(コード名)と、チップセット、無線LANチップ、ネットワークドライバで構成。ネットワーク上のクライアントPCの構成をリモートで検出し、障害回復などができる「インテル アクティブ・マネジメント・テクノロジ」(AMT)を採用する。仮想化技術にも対応する。

 「リモート管理のテクノロジをインテグレーションしていく。コンピュータの電源をリモートで立ち上げるパッチなどプッシュ型の機能を強化する」(町田氏)

 町田氏はAverillについて「Centrinoにおけるモビリティのように、Averillで企業向けクライアントPCのプラットフォームを刷新する」と述べ、Averillの採用を各PCベンダに求めていく考えを示した。

(@IT 垣内郁栄)

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