Windows用ダンプツール、マイクロソフトが無償で公開

2006/1/12

 マイクロソフトは1月11日、Windowsサーバに障害が発生した際のダンプ情報を取得するツールを含む「Support Professionals Toolkit for Windows Version 8.0」(Toolkit Version 8.0)を同社Webサイトで公開した。無償でダウンロードできる。マイクロソフトではToolkit Version 8.0の利用で「ミッションクリティカルシステムにおける障害発生時の不具合解析時間を大きく短縮できる」としている。

 Toolkit Version 8.0はマイクロソフトとNTTデータ、東芝、日本ユニシス、日立製作所、富士通の6社が共同開発した。マイクロソフトは1998年からサポートツール開発の共同プロジェクトを組織していて、今回はフェイズ8の成果物。

 Toolkit Version 8.0に含まれるのは2つのツール。「User Mode Process Dumper」はユーザーモードで動作するアプリケーションの任意のプロセスに対して、スナップショットダンプを生成することができるツール。デバッガのアタッチは不要で、ホットキー操作、例外監視、プロセス終了監視などの条件でダンプを生成できる。サポート技術者や開発者は、アプリケーションの異常動作やハングアップの解析に必要なダンプ情報を、容易に取得できるという。取得したダンプはWinDbgなどのデバッガで解析可能。

 対応するOSは、Windows 2000、Windows XP(x86版、x64版)、Windows Server 2003(x86版、Itanium版、x64版)。User Mode Process Dumperは2000年、共同開発プロジェクトのフェイズ3で初めて開発。Toolkit Version 8.0ではx64やItaniumにサポートを拡大した。

 もう1つの「Desktop Heap Monitor」はWindows OSのリソースであるデスクトップヒープを監視、レポートするツール。本番環境のシステムでデスクトップヒープの使用量を確認することができる。アプリケーションが使用するデスクトップヒープの使用量を本番稼働前に測定して、システムのチューニングに使うことも可能。対応OSはWindows 2000、Windows XP(x86版)、Windows Server 2003(x86版)。Desktop Heap Monitorは2004年、フェイズ7で初めて開発されたが一般公開はしていなかった。

 共同開発プロジェクトではほかにメモリダンプの解析を行う「Kernel Memory Space Analyzer」を開発している。一般公開は未定。

 共同開発プロジェクトの参加パートナーはToolkit Version 8.0のエンタープライズ・エディションが提供される。エンタープライズ・エディションは、基本機能は一般公開版版と同じだが、カスタマイズや自社ソフトウェアへの組み込みが可能なライセンスが含まれる。

(@IT 垣内郁栄)

[関連リンク]
マイクロソフトの発表資料
Support Professionals Toolkit for Windows

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