au、新総合音楽サービスで“iPod+mixi”を実現?

2006/1/13

 KDDIは1月19日、携帯電話とPCを連携させることができる音楽サービス「au LISTEN MOBILE SERVICE」(略称:リスモ)を1月下旬より開始すると発表した。合わせて、リスモ対応のWIN端末7機種も発表した。

■“iPodに対抗できると思う”〜総合音楽サービス「リスモ」

この日、「仲間由紀恵 with ダウンローズ」でのメジャーデビューを発表した仲間由紀恵さん
 リスモは携帯電話とPCをシームレスに連携できる音楽サービスで、携帯電話でダウンロードした「着うたフル」をPC上でバックアップ保存できるほか、PC上でリッピングした音楽CDの楽曲を携帯電話に転送して聴くことができる。4月には、PC向けの音楽配信サイト「DUOMUSIC STORE」を開始し、PC上でダウンロードした楽曲をPCと携帯電話両方で楽しむことができるようになる。さらに、携帯電話の電話帳やメール本文、写真、EZコンテンツなどもPC上でバックアップ保存が可能だ。

 リスモは、携帯電話端末にあらかじめインストールされている「au Music Player」と、PCにインストールして利用する音楽管理ソフト「au Music Port」で構成されている。au Music Playerは音楽再生機能に加えて、プレイリストの交換などのコミュニケーション機能が加わったサービス。「うたとも」では、ユーザー間で意見を交換したり、自分のプレイリストを公開したりできる。また、自分で作成したプレイリストを友達同士で交換することも可能だ。KDDI 執行役員 コンテンツ・メディア事業本部長 高橋誠氏は、「音楽を中心としたSNSサービスのイメージに近い。これにより、新しい音楽の楽しみ方との出会いと新しい楽しみ方を提供できるのではないか」とコメントした。

 PC側で利用するau Music Portでは、携帯電話でダウンロードした「着うたフル」のバックアップや、PC上でリッピングした楽曲の携帯電話への転送、写真や電話帳などの各種データのバックアップが可能。4月から始まる「DUOMUSIC STORE」では、PCでダウンロードした楽曲をPCと携帯電話の両方で楽しむことができる。iTunes Music Storeの携帯電話版といったイメージだ。楽曲は着うたフルと同じ「HE-AAC(aacPlus)」方式でエンコードされており、ビットレートも同じだ。DRM(著作権保護方式)はKDDIが独自に開発したものを利用する。

 1曲当たりの料金は未定。「着うたフルと同様にプロバイダーに任せる方向で検討している。着うたフルより安くするかもしれないし、同じにするかもしれない。現時点では回答できない」(高橋氏)とした。決済方式には、同社の携帯電話の通話料と合算して支払うことができる「まとめてau支払い」を採用した。高橋氏によると、「クレジットカードを持っていない若年層や、クレジットカードのインターネット使用に不安感を持つ層も取り込みたいためだ。携帯電話の4けたの暗証番号をPC上で入力するだけで楽曲が購入できる」と説明した。

KDDI 代表取締役社長兼会長 小野寺正氏 音楽管理ソフト「au Music Port」の画面イメージ。無機質な画面にならないように、さまざまな工夫をしたという

■4GbytesのHDD搭載モデルやワンセグ対応機種が登場

 リスモに対応する新端末は、4GbytesのHDDを搭載した東芝製「W41T」、深澤直人氏のデザインによるau design project第5弾「neon」、ワンセグやFelicaなどに対応する日立製作所製「W41H」、薄さ22mmのスリムボディが特徴のカシオ計算機製「W41CA」、手ぶれ補正機能付き317万画素カメラ搭載の京セラ製「W41K」、音楽機能を重視したソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ製「W41S」、「with Pooh!」の待ち受け画面などを搭載した三洋電機製「W41S」の7種類となっている。

 7種類すべての端末に、PCと接続するためのUSBケーブルと音楽管理ソフト「au Music Port」、ステレオイヤフォンが同梱されており、買った時から音楽を楽しめる。

 W41Tは、日本で初めてHDDを搭載した携帯電話。4GbytesのHDDを搭載しているため、HDD内に約2000曲の音楽データを保存可能で、データフォルダ内には写真やムービーのバックアップとしても使用できる。また、Bluetooth機能を搭載しており、Bluetooth対応イヤホンなどで音楽を聴くことも可能だ。この端末は音楽再生機能に特に力を入れており、端末を閉じた状態で、再生や一時停止、前後曲へのスキップなどの操作を静電パッドキーで行える。

 neonは、「INFOBAR」のデザインを手がけた深澤直人氏のデザインによるau design project第5弾端末。二つ折りの端末を閉じると四角い立方体になるシンプルなデザインが特徴だ。閉じた状態では、表側は何もないように見えるが、表面に赤色のLEDが隠されており、音楽の再生時間や電波状態、着信などが透けて見える仕組みになっている。本体開閉時には、アニメーションや季節、イベントに合わせたメッセージも表示される。

 W41Hは、4月に開始予定の移動体向け地上デジタル放送サービス「ワンセグ」に対応した端末。2.7インチのワイドQVGA液晶を搭載しているほか、回転2軸ヒンジ構造を利用してディスプレイを上にした状態で折りたたむことができる。そのほか、PC向けのWebサイトを閲覧できる「PCサイトビューアー」や、WordやExcellファイルなどを表示できる「PCドキュメントビューアー」、FeliCaやau ICカードにも対応している。

 KDDI 代表取締役社長兼会長 小野寺正氏は、「リスモを開始することで、『音楽のau』をさらに促進させることができる。音楽とコミュニケーションをさらに融合させたい。11月から始まるナンバーポータビリティによって、ユーザーの選択眼はさらに厳しくなるだろう。今回発表したWIN7機種のようにバラエティに富んだラインアップを取り揃えることで、細分化したニーズに応えていくことで、11月以降の十分に戦っていけると信じている」とコメントし、リスモに対する自信を見せた。

W41TでHDDの使用状況を表示したところ。4Gbytes近い空き容量があることが分かる neonを閉じた表側。一見、ただの箱のように見えるが、LEDがつくと幻想的なイメージになる W41Hでワンセグ放送を受信したところ。試験放送中の番組を綺麗に受信できていた
W41Tを閉じた外側。曲名などが表示される小窓と、再生ボタンなどが見える neonを開いた部分。ボタンにもこだわりのデザインがされているという W41Hを開いたところ。大画面が見やすい

(@IT 大津心)

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KDDI

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