ThinkPad主力製品に新モデル、X/Tがデュアルコアに

2006/2/2

 レノボ・ジャパンは2月1日、「Centrino Duo モバイル・テクノロジ」に対応したB5サイズのノートPC「ThinkPad X60/X60s」と、A4サイズのノートPC「ThinkPad T60/T60p」を2月中旬に発売すると発表した。デュアルコア・プロセッサの搭載でパフォーマンスを高めたのが最大の特徴。同社のマーケティング担当 執行役員 石田聡子氏は「ビジネスに必要なパフォーマンス・ニーズに応える」としている。

レノボ・ジャパンが発表したB5サイズのノートPC「ThinkPad X60」

 両モデルとも現行のXシリーズ、Tシリーズの上位機種。現行モデルも並売する。X60は1.66GHzのCore Duo T2300、または1.66GHzのCore Solo T1300を搭載。重さは1.44キロでX32と比べると200グラム軽量化した。標準の4セル拡張容量バッテリの場合、駆動時間は約4.2時間。

 X60sは1.8型ハードディスクドライブを搭載した最軽量モデルで1.16キロを実現。低電圧版のCore Duo L2300(1.5GHz)を搭載し、標準バッテリの駆動時間は約4.5時間。価格はX60が18万円台から、X60sが20万円前後から。

 レノボでは「高いパフォーマンスと長いバッテリ駆動時間を両立した」としている。石田氏は「よりアクティブにPCを使うユーザーの使い勝手を向上させたいと思い、Core Duoプロセッサ搭載のB5ノートPCをいち早く投入する」と述べた。

 T60は厚さ26.6ミリのA4サイズのスリムノート。プロセッサはCore Duo T2500(2GHz)または同T2400(1.83GHz)、Core Solo T1300(1.66GHz)を搭載する。液晶は14.1型、または15型。ビデオチップはIntel グラフィックス・メディア・アクセラレータ(GMA)950とATI Mobility Radeon X1300/1400の3種を用意する。標準搭載の6セルLi-Ionバッテリで最大6時間の駆動が可能。

「ThinkPad T60」

 T60pはCore Duo T2600(2.16GHz)を搭載。ビデオチップはATI Mobility Fire GL 5200(256MB)を採用する。液晶は14.1型、または15型。9セルのバッテリを標準搭載し、最大で5.1時間の駆動が可能。価格はT60が20万円前後から、T60pが40万円台。

 レノボ・ジャパンの取締役副社長 研究・開発担当 内藤在正氏はX60、T60について「ThinkPadの第3世代だ」と指摘し、「最も届けたいメッセージはスピード」と述べた。「新しいプロセッサの登場でノートPCでも圧倒的なパフォーマンスが可能になった。われわれは今後もパフォーマンスを強化していく」

(@IT 垣内郁栄)

[関連リンク]
レノボ・ジャパンの発表資料

[関連記事]
インテル Viivが日本でお披露目、ハイデフに積極投資へ (@ITNews)
インテルの新PCプラットフォーム「Averill」とは (@ITNews)
世界で一番ThinkPadを壊す人々に学ぶ、レノボ (@ITNews)
ThinkPadの新製品はタブレットPC、レノボが発表 (@ITNews)
レノボ・ジャパン、新しいThinkPadの幕開け (@ITNews)

情報をお寄せください:



@ITメールマガジン 新着情報やスタッフのコラムがメールで届きます(無料)