日本ユニシスとアイログ、テレコム分野で協業

2006/2/15

アイログ ゼネラル マネージャ 和多田茂氏

 日本ユニシスとアイログは2月15日、国内のテレコム市場を照準としたビジネスルール管理システム(BRMS)の提供で協業すると発表した。

 BRMSとは、ビジネス上のルール設定・変更・操作を一括して管理するシステム。ビジネスプロセス管理(BPM)アプリケーションと連携することで、ビジネスポリシーをビジネスプロセスから切り離し、ルールベースで管理することが可能となる。これにより、ビジネスポリシーの変更や修正が容易になり、新規要件に対するシステム開発の期間短縮・コスト削減を実現する。

 両社がテレコム市場に焦点を絞ったのは、同市場がビジネスポリシーの頻繁な変更や複雑な課金システムといった課題を抱えているためと判断したため。FMC(固定・移動融合)、IP電話・高速インターネット・映像配信を1つの回線で提供する「トリプル・プレイ」などの新サービスの展開は、「このようなテレコム業界の課題をさらに深刻化するだろう」とアイログ ゼネラル マネージャ 和多田茂氏はいう。

 日本ユニシスはこれまでテレコム事業者に対し、システムインテグレータとして、市販パッケージの適用からインテグレーション、アプリケーション開発を含めたさまざまなサービスを提供してきた。それは、ネットワークに関連するシステム群の構築からビリング、CRM、営業支援ツールなどのアプリケーション群までを包含する。今回の協業により日本ユニシスは、同社の顧客企業をはじめとしたテレコム市場に対して、アイログのBRMSを販売することになる。

 アイログは今後1年間で、国内の通信事業者向けBRMSの販売において7億円の売り上げ(ライセンス販売)を見込んでいる。

(@IT 谷古宇浩司)

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