オラクルが企業内検索市場に本格参入、エリソンCEOが発表へ

2006/3/2

 米オラクルは企業内データを検索できる新製品「Oracle Secure Enterprise Search 10g」を開発した。米オラクル CEOのラリー・エリソン(Lawrence J. Ellison)氏が開催中の「Oracle OpenWorld Tokyo 2006」で3月2日に基調講演し、発表する見通し。

米オラクルのサーバー技術担当 シニア・バイスプレジデント アンディ・メンデルソン氏

 米オラクルは2004年12月、米国サンフランシスコで開催したイベント「Oracle OpenWorld」で、「Oracle Enterprise Search 10g」のプレビュー版をデモンストレーションした。国内でも2005年5月にイベントでデモしたことがある。正式版ではOracle Secure Enterprise Search 10gに名称を変更し、発表する。

 米オラクルのサーバー技術担当 シニア・バイスプレジデント アンディ・メンデルソン(Andrew Mendelsohn)氏は3月1日、Oracle OpenWorld Tokyo 2006の基調講演に登場し、「企業内のすべての情報を管理することが重要」と指摘し、情報管理の1つの機能として検索製品を投入する考えを示した。メンデルソン氏によるとOracle Secure Enterprise Search 10gは「企業内のデータベースだけでなく、ファイルサーバに格納している情報など、すべてを検索できる」という。

 既存の企業内検索技術との違いはアクセスコントロールの徹底。オラクルのアイデンティティ管理製品と連携し、ユーザーによって検索できる情報をコントロールするという。

  また、同社のサーバ技術担当 シニア・バイスプレジデント トーマス・クリアン(Thomas Kurian)氏は基調講演や説明会の中で、Oracle Fusion Middlewareのスイート製品としての優位点を強調した。日本オラクルはOracle Fusion Middlewareである「Oracle Application Server 10g Release 3」を3月末に出荷開始することも発表した。

米オラクルのサーバ技術担当 シニア・バイスプレジデント トーマス・クリアン氏

 クリアン氏はミドルウェアのライバルとして、IBMやBEAシステムズ、マイクロソフトを挙げた。しかし、IBMについては「IBM WebSphereはスイートとしての機能はあるが、統合的な利用は難しい」と指摘。エンタープライズ・サービスバスを実現するには6種類の製品を組み合わせる必要があるなどと述べて、1製品でESBを実現できるOracle Fusion Middlewareのアドバンテージを強調した。

 BEAシステムズとの差別化では「Oracle Fusion Middlewareの方がポートフォリオが広い」などと述べた。さらにマイクロソフトについては「.NETはアークテクチャが特殊で、オープンでない」などと指摘した。

 クリアン氏によると、Oracle Fusion Middlewareのワールドワイドの顧客は2万8000社。さらにオラクルの「Oracle E-Business Suite」を組み合わせて利用している顧客は8500社いるという。Oracle Fusion Middlewareはグローバルで2005年に30〜35%の成長を記録。クリアン氏は、そのうち日本が最も高い成長率を示していると説明した。

 日本オラクルによると、国内のOracle Fusion Middlewareの成長率は、「ワールドワイドの2倍に当たる60%」。特に「Oracle BPEL Process Manager」や「Oracle Business Activity Monitoring」などSOA関連の製品や、アイデンティティ管理関連製品の採用が進んでいるという。

(@IT 垣内郁栄)

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日本オラクルの発表資料

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