おじいさんおばあさん、スパムメールに返信してはいけません

2006/3/9

 シマンテックは3月8日、スパムメール(迷惑メール)に関するインターネットユーザーの実態調査結果を発表した。同社によるスパムメール調査報告は今回で3回目。過去の調査と比較してスパムメール受信件数が増加する中、スパムメールへの認知度が向上しつつ、処理時間が減少していることが明らかとなった。

シマンテック 執行役員 副社長 コンシューマ事業統括 齋藤秀明氏
 調査は、2006年の1月中旬にインターネット利用歴3年以上のユーザー男女1100名を年代別に抽出して実施。インターネット上のアンケート方式で行われた。シマンテック 執行役員 副社長 コンシューマ事業統括 齋藤秀明氏は、「当社がワールドワイドで行った脅威レポートによると、インターネット上のトラフィックのうち61%がスパムメールによるものだった。つまり、スパムメールによってかなりのトラフィックがひっぱくされている。また、スパムメールによってインターネットの信頼性が落ちている。調査によるとスパムメールの認識が上がってきているので、受信者は何とか対策をしっかりしてほしい」と訴えた。

 スパムメールの認知度は、「どんなものかを含めて理解していると思う」が30.9%で昨年の調査結果とほとんど変化がなかったが、「なんとなく、こんなものだという程度の認識はある」が43.5%と大きく増加した。両者を合わせると、74.4%のユーザーがスパムメールをおおよそ理解しており、昨年の61.1%から大幅に認識が広がったといえる。スパムメールの受信数は、有料メールアカウントを利用している場合で、1日の受信数1通以上が64.3%、10通以上受け取っているユーザーも29.4%と3割近くに達した。特に、男性の40代と60代、女性の10代と30代で10通以上受け取っているユーザーが多かった。

 スパムメールの内容は、「出会い系サイトの宣伝」が51.9%で突出して多く、前年の24.1%から倍以上増加している。続いて「意味不明な英文・外国語のメール」の13.4%、「わいせつビデオ・DVD販売・サイト等の宣伝」の12.5%が続いた。スパムメールの処理時間は、1日10分以内が73.9%だったが、10分以上のユーザーも計27.1%に及んだ。平均処理時間は6.67分/日で年換算で40.6時間になった。これは前年の約47時間より減少しているものの、特に60歳以上の男性と50代女性では処理に要する時間が長いことが分かった。

 スパムメールを受信した際の対応では、「何もしない」が59.4%で一番多く、「メール内のあて先に拒否する旨のメールを送る」が11.4%、「メールに書かれたURL内の『拒否手続き』などに従う」が11.4%あった。この点について、シマンテック コンシューマ・マーケティング部 プロダクトコミュニケーションマネージャ 田上利博氏は、「スパムメールに返信したり、メール内のURLをクリックする行為は、そのメールアドレスが生きていることを送信者に知らせることになるので、絶対にしてはいけないのだが、高齢者を中心にまだそのようなリアクションをしてしまうユーザーが1割程度いるようだ。今後は『スパムメールに返信してはいけない、URLはクリックしてはいけない』ということを、一層強固に啓蒙していきたい」と語った。

スパム受信時の対応。何もしないユーザーが6割で1番多いが、「もう送らないでほしい」と返信したり、受信拒否と書かれたURLをクリックしてしまうユーザーも、それぞれ1割強存在している

 スパムメールの回避は、何らかの対策を行っているユーザーが83.9%に達した。しかし、回避方法は「メールを見て、手動で削除する」が57.4%で最も多く、「メーラーのフィルタ機能を利用する」の32.6%、「プロバイダ提供のフィルタリングサービスを利用する」の28.1%と続いた。

 田上氏はスパムメール対策として、「返信しない」「URLをクリックしない」などのほかにも、「セキュリティ対策ソフトで対策する」「重要なメールアドレスをオンライン登録やeコマースサイトを使用しない」「チェーンメールを他人に転送しない」などを挙げた。また、提言として「スパム対策ソフトウェアとISPのフィルタリングを併用するほか、安易なクリックや個人情報の発信を避けるためにも、受信メールには常に慎重な対応が必要だ」と語った。

(@IT 大津心)

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シマンテック

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