富士通がNGNプラットフォーム、「インテグレーションで売る」

2006/5/17

 富士通は5月16日、通信事業者を対象とした次世代ネットワーク(NGN)構築用サーバ製品「UB300/NGNプラットフォームシステム」を同日に販売開始したと発表した。出荷開始は7月の予定。

 これは、シャーシ、サーバブレード、スイッチブレード、OS、ミドルウェアをパッケージにしたもの。これにさまざまなアプリケーションを組み合わせることで、NGNのための多様なシステムを構築することができる。同社では、サーバ・ハードウェアにOSとミドルウェアを組み合わせた製品は、国内で初めてとしている。

 新製品は、Advanced TCA規格に準拠したシャーシ、サーバブレード、スイッチブレードを搭載する。サーバ・ハードウェアではインテルCPUを採用、インテルから提供を受けている技術情報などを活用し、テレコム用途のためのチューニングを行っているという。

 OSにはCarrier Grade Linux仕様のRed Hat Enterprise Linuxを採用した。富士通がシステム検証を実施、顧客に対して品質保証も行う。

UB300/NGNプラットフォームシステム

 新製品ではこの上に、可用性や保守性、性能などを向上させるためのミドルウェアを搭載する。性能面では、通信専用機と同等のマルチタスク性能を実現、Carrier Grade Linux標準のスケジューラに対し、2.6倍の速さでスレッド切り替えが可能な専用仮想スケジューラを搭載している。この専用スケジューラは、サービス単位のプロセスの入れ替えによるサービスの拡張も実現している。これは、新製品の大きな特色となっている。可用性については、1対1、1対Nのホットスタンバイや負荷分散などの機能を提供する。

 富士通では、顧客の要望に合わせて、このプラットフォームにSIPサーバやMGCSゲートウェイ、音声自動応答、プレゼンス管理などのアプリケーションを組み込んで提供する。同製品はミドルウェアのオプションでWebサーバ、Java実行環境、HTTP、SOAP、CORBA通信機能を提供するアプリケーション実行基盤も提供、多様なアプリケーションとの連携を可能にするという。

 販売目標は今後3年間で400システム。富士通ネットワークソリューション事業本部本部長代理の大槻次郎氏は、「富士通はインテグレーション力に特色がある」とし、アプリケーションまでを含めて各顧客に合わせたシステムを提供していくことに意欲を示した。

(@IT 三木泉)

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富士通の発表資料

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