添付の拡張子を変えてもダメ、シマンテックが電子メール管理新製品

2006/6/7

 シマンテックは6月6日、SMTPゲートウェイ向けのセキュリティソフトウェアの新バージョン「Symantec Mail Security for SMTP 5.0」(SMS)を6月22日に出荷開始すると発表した。アンチスパムやアンチウイルスを統合したソフトウェア。新バージョンは新たに日本語対応のコンテンツフィルタリング機能を追加した。

米シマンテックのプロダクトマネジメント エンタープライズ メッセージング マネジメント シニアプロダクト マネージャ マット・ハートウェル ヘレーロ氏

 SMSのアンチスパム機能は20種のフィルタリング技術を活用し、95%以上のスパム捕そく率を実現するという。スパムの誤検知は100万通に1通のため、「スパムと判断されたら確認することなく削除しても安全」とシマンテックは自信を見せている。

 またアンチウイルスには、従来のシグネチャベースの対策に加えて、定義ファイルがない新種ウイルスに対応する機能を実装した。SMSは、ウイルスの疑いがある電子メールの添付ファイルを隔離し、エンドユーザーには配信しない。定義ファイルが作られた後にこの添付ファイルを再スキャンし、安全性を確認する。安全なファイルならエンドユーザーに配信し、ウイルスの場合は駆除する。ポリシー設定によって電子メールの削除や添付ファイルの解除、アラート送信なども可能。

 米シマンテックのプロダクトマネジメント エンタープライズ メッセージング マネジメント シニアプロダクト マネージャ マット・ハートウェル ヘレーロ(Matt Hartwell-Herrero)氏は、「怪しいファイルをわずか数分で判断し、検疫に入れることができる」と説明した。

 コンテンツフィルタリング機能は、ゲートウェイ上を通過する送受信の電子メールの本文や添付ファイル、圧縮ファイルの内容をスキャンする。あらかじめ設定するキーワードや辞書、社員番号、クレジットカード番号などの正規表現によって電子メールの内容をチェックする。顧客リストや個人情報、社内情報などの漏えいを防止する。

 添付ファイルは350種以上のファイルフォーマットに対応。ヘレーロ氏は「コンテンツの中身をフィルタリングできるので、たとえ添付ファイルの拡張子が変更されていても内容を確認できる」と説明した。アンチスパムやアンチウイルス、コンテンツフィルタリングの動作はグループやユーザーごとに設定可能。ヘレーロ氏は「日本版SOX法などに対応したポリシーテンプレートの提供も検討する」と話した。

 ヘレーロ氏が「最も楽しみにしている」と語ったのは電子メールのトラッキングと監査機能。特定の電子メールメッセージやエンドユーザーに対して、適用したポリシーやトランザクション処理の結果、送信元のITアドレス、件名などを検索して確認できる機能で、「メッセージに対して何が起きたのかを追跡できる」(ヘレーロ氏)という。訴訟などで証拠として電子メールを提出する場合、トランザクション処理の結果を示すことで改ざんされていないことを証明し、電子メールの証拠能力を高めることができる。

 SMSのライセンス価格(1年、フル機能利用)は、2000ユーザー以上の場合で1ユーザー当たり1400円などとなっている。シマンテックはSMSをはじめ、アンチスパムやアーカイブ、リカバリなど複数のソフトウェア製品を組み合わせた電子メール管理のソリューション展開を行っている。電子メール管理をシマンテック製品に統一するで管理性を高めることができるとアピールする。

(@IT 垣内郁栄)

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シマンテックの発表資料

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