ビル・ゲイツ氏引退、慈善家へ

2006/6/17

 米マイクロソフトのビル・ゲイツ氏(50、Bill Gates)が、2008年7月で同社の第一線から退く。マイクロソフトが6月15日発表した。引退後も会長職にはとどまり、主要開発プロジェクトの顧問を務める。

米マイクロソフト 会長のビル・ゲイツ氏。4月に来日した

 ゲイツ氏の現在の肩書きであるチーフソフトウェアアーキテクトの職は、最高技術責任者(CTO)のレイ・オジー氏(50、Ray Ozzie)が直ちに引き継ぐ。もう 1人のCTOであるクレイグ・マンディ氏(56、Craig Mundie)は、新役職の最高調査/戦略責任者に就任し、調査およびインキュベーション事業を担う。両氏ともゲイツ氏と協力して円滑な引き継ぎを目指す。

 ゲイツ氏は第一線を退いた後、世界の医療/教育問題の改善を目指す慈善団体Bill & Melinda Gates Foundationのために費やす時間を増やす意向だという。

 ゲイツ氏は1975年、ポール・アレン氏とともにマイクロソフトを創設した。1986年には上場を果たし、2000年まで会長とCEOを兼任。その後スティーブ・バルマー(Steve Ballmer)氏にCEO職を引き継いだ。2000年に夫人とともに設立したBill & Melinda Gates Foundationの資産は現在291億ドルに達している。

 「私にとってつらい決断だった。レイとクレイグのような優れた技術指導者がいてくれたことを非常に幸運に思う。マイクロソフトの前途はかつてなく明るいと確信している」。ゲイツ氏はこのような談話を発表している。

(ITmedia)

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