デル新社長の実質デビュー会見、成長のための3つの戦略

2006/6/21

デル 代表取締役社長 ジム・メリット氏

 デルの新社長 ジム・メリット(Jim Merritt)氏の実質的な記者会見デビューは、FY07Q1(2月〜4月)の好調さをアピールすることから始まった。世界市場では、売上高前年同期比6%増の142億ドルを達成した。米国外の市場での売上高は同12%増で、総売上高の44%を占めた。同社の現段階での成長の原動力についてメリット氏は「米国以外の市場とエンタープライズ事業」とコメントした。

 米国以外の市場に含まれる日本市場の状況についても、メリット氏は「順調に推移している」ことをアピール、すべての事業で売上増を達成したとした。特に、サービス分野で高い伸び率を記録した。デル・プロフェッショナル・サービス(DPS)の売上高は前年同期比(2〜4月期)100%増だった。

 来日して60日ほどというメリット氏にとって、日本法人舵(かじ)取りの本領発揮はこれからのこと。日本市場での基本戦略をメリット氏は3つに絞ると話した。

 1つは顧客の満足度向上。『日経ビジネス』の顧客満足度調査で首位から転落した同社にとって、顧客満足度の向上は必須の課題となる。新たに設置した宮崎のカスタマーセンターは2006年6月現在で約300人体制にまで成長し、年内には500人体制へ移行する。加えて、営業人員の増強も計画、川崎オフィスに100人強の営業人員補充を予定している。これらの継続的な投資によって、顧客満足度の向上を目指す。

 成長分野であるエンタープライズ事業の拡大も重要課題だ。同社が“第9世代”と呼ぶサーバ製品やストレージ製品など、新製品の投入をはじめ、DPSおよびエンタープライズ向けの営業人員の拡充を行いながら、事業規模の拡大を図る。

 コンシューマ市場では、ハイエンドモデルの「XPS」シリーズによって、ハイエンド・コンシューマと同社が区分する新たな需要の開拓を行う。

(@IT 谷古宇浩司)

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