Windows Vistaソフトウェアコンテストが7月中旬開催、ガジェット開発競う

2006/6/21

 マイクロソフトのWindows本部 本部長 ジェイ・ジェイミソン(Jay Jamison)氏は6月20日に同社が開催したイベント「WinHEC 2006 Tokyo」で講演し、Windows Vistaの新機能である「ガジェット」や、「Windows Presentation Foundation」(WPF)に対応したソフトウェア開発を促進するため、ソフトウェア開発のコンテストを7月中旬に開始すると発表した。

米マイクロソフトのWindows ハードウェア プラットフォーム エバンジェリズム ゼネラルマネージャ マーシャル・ブルーマ氏

 同イベントで米マイクロソフトのWindows ハードウェア プラットフォーム エバンジェリズム ゼネラルマネージャ マーシャル・ブルーマ(Marshall Brumer)氏は、Windows Vistaの新機能についてビジネス、モバイル、コンシューマに分けて紹介。「それぞれの機能はハードウェアベンダにチャンスを与える」と述べ、イベントに参加したベンダ関係者にVista対応を呼びかけた。

 ガジェットはWindowsサイドバー、Windowsサイドショー、ネットサービスのWindows Liveで利用できるミニアプリケーション。Windowsサイドバーはデスクトップの片側に表示され、複数のガジェットを配置することができる。ガジェットがWebサービス連携で読み込んだネット上の情報などを表示可能。Windowsサイドショーは、ノートPCやキーボードのセカンドディスプレーに情報を表示するVistaの新機能。WinHECではキーボードに付属するディスプレーに情報を表示するデモンストレーションが示された。

 WPFは 3D表示など高機能なグラフィックス表示を可能にするVistaの新機能。Microsoft .NET Framework 3.0のコンポーネントで、「XAML」(Extensible Application Markup Language)を使って、WPFのプレゼンテーション機能を生かしたクライアント・アプリケーションを開発できる。コンテストの詳細はWebサイトで公表する。

 ブルーマ氏はWindows Vistaのセキュリティ関連機能について、ハードディスク全体を暗号化する「BitLocker」を紹介し、「ハードウェアの中に初めてセキュリティを組み込む」と有効性を強調した。モバイル関連ではWindowsサイドショーのほかにPCを起動せずに音楽ファイルを再生する「Windows HotStart」や、ノートPC関連の設定を一元管理する「Windows Mobility Center」を紹介した。

(@IT 垣内郁栄)

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マイクロソフトの発表資料

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