IBMとAMDの関係強化、販売とマーケティングも一緒にやる

2006/8/3

 米IBMが同社のx86サーバおよびブレードサーバ群にAMDのOpteronプロセッサを搭載する発表を受け、日本IBMは8月2日、記者向けの会見を行い、日本市場の取り組みについて説明した。

日本IBM システム製品事業・システムx事業部長 藤本司郎氏(左)と日本AMD 代表取締役社長 ディビッド M.ユーゼ氏(右)

 日本IBM システム製品事業・システムx事業部長 藤本司郎氏によると、今回IBMがOpteronを採用したのは、製品ラインアップの拡充が主な目的だという。「インテルのプロセッサと同等程度の取り扱い量をAMDについても採用した」と藤本氏はコメントする。ある記者は「インテルの製品がx86サーバのプロセッサとして適切な機能を有していないからではないか」という質問したが、同社によるとOpteronの採用とインテルの製品戦略に関係はないという。

 Opteronを搭載するx86サーバ、ブレードサーバの新製品は5つ。科学技術計算に代表される高速処理用途や、BI、あるいはERP用途などの“ビジネス・パフォーマンス・コンピューティング”にターゲットした製品群である。これらの新製品は、現行モデルの同等機種に比べ、「処理能力が21%向上している」(同社)。

 Opteron搭載という発表に合わせ、同社はサーバ技術の革新について、いくつかの発表を同時に行った。その1つに、サーバの消費電力・冷却状況の管理技術の革新がある。「Cool Blue」と呼ばれるこの技術体系は、システム、ラック、データセンターの各レベルによるインフラの消費電力、管理、冷却を最適化するもの。

 IBMとAMDの協業は、技術的なレベルにとどまらず、販売体制における包括的な協業にまで拡大する。

 日本IBMの箱崎事業所にある営業部門でインダストリーごと(金融・製造・通信業)の戦略立案を共同で行うほか、マーケティング活動も一緒に展開する。また、日本IBMの営業部門と日本AMDのエンタープライズビジネスデベロップメント本部が共同で「Cool SWAT」チームを創設、エンドセールスを行う。

 「Opteronがこれほどの規模で提供されるのは、今回が初めてのこと」と日本AMD 代表取締役社長 ディビッド M.ユーゼ(David M.Uze)氏は言う。そして、「日本ではガートナーのデータによると(Opteronは)2.9%のシェアだが、それを今年中に10%へ持っていきたい」と意気込む。

(@IT 谷古宇浩司)

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