AMDが新Opteron発表、インテル対抗で仮想化技術を実装

2006/8/16

 日本AMDは64ビット/32ビット互換プロセッサで、同社として第2世代目となるデュアルコアの新AMD Opteronプロセッサ(開発コード名:Rev F)を出荷開始した。新型ソケット「Socket F」を採用し、デュアルコアから将来のクアッドコア(4コア)にアップグレードが可能。インテルに対抗し、ハードウェアレベルの仮想化技術も実装した。新AMD Opteronを搭載したサーバは9月末までに登場するとみられる。

日本AMDが出荷開始した新しい「AMD Opteron」

 新たに採用したSocket FはAMDが2007年にも出荷すると見られる4コアのプロセッサにも対応する。新AMD Opteronを採用するサーバベンダはシステム構成を大きく変更することなく、将来のクアッドコアに対応可能で、開発コストの低減につながるとAMDはアピールしている。新AMD Opteronは高性能ながら消費電力を抑えるDDR2メモリを採用。「ワット性能の向上に貢献する」(AMD)という。

 VMwareやXenなどの仮想化ソフトウェアの稼働を支援する、ハードウェアレベルの仮想化技術「AMD Virtualization」(AMD-V)も新たに実装した。仮想化ソフトウェアが使用する命令セットの一部をプロセッサが肩代わりすることで、仮想化ソフトウェアの構造がシンプルになり、仮想化処理のパフォーマンスを向上させる。「CPU自身がゲストOSの世界とホストOSの世界を認識し、必要に応じてゲスト向けの命令をintercept(横取り)する」(AMD)という。ホストOSとゲストOS、ゲストOS同士の間に明確なメモリ境界を設けて、それぞれの環境が影響を与えないようにもする。

 仮想化ソフトウェアの処理を肩代わりする機能は、インテルも7月に投入した「デュアルコア インテルItanium 2プロセッサー9000番台」(開発コード名:Montecito)などに「Intel Virtualization Technology」(Intel VT)の名称で実装した。しかし、AMDにいわせるとIntel VTは「メモリコントロールハブが仮想化に対応していないため、ソフトウェアによるメモリ管理の負荷が増大。パフォーマンス面でのボトルネックになる」という。

 対して、AMD-Vは「ダイレクトコネクト・アーキテクチャを採用したAMD64テクノロジにより、ほぼネイティブと同等のスピードでゲストOSを動作させることが可能」として、「メモリアクセスとI/Oアクセスを分離し、パス共有によるボトルネックを排除する」とアピールする。

 新AMD Opteronは、最高8wayまで対応する8000シリーズと、最高2wayの2000シリーズ、1wayの1000シリーズの各製品群で構成。クロック周波数は1.8GHzから2.8GHz。8000シリーズと2000シリーズはSocket Fに対応、1000シリーズはSocket AM2に対応する。

(@IT 垣内郁栄)

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