IBM System i上でPHPが動くソリューションが国内発売

2006/8/18

 ゼンド・ジャパンと日本IBMは8月17日、ゼンドが日本IBMの協力を得て、「IBM System i5」のOSであるi5/OSで稼動するPHPアプリケーション構築ソリューション「Zend Products for i5/OS」の日本語版製品群を開発、このうち中核となる2製品を8月末に提供開始することを発表した。

 PHPはWebアプリケーション構築のためのスクリプト言語として、WindowsやLinux、UNIX上では広く使われている。IBM System iにZend Products for i5/OSを導入することで、System i向けの開発言語RPGで構築した資産を生かしながら、Webアプリケーションをより容易に開発できるようになるという。

 これまでSystem i上でWebアプリケーションを構築するためには、数カ月の工数が必要とされていた。しかし、公開されているPHPコンポーネントをSystem i上で利用すれば、Webアプリケーションを1カ月以下で導入できるだけでなく、PHPコンポーネントを利用せず独自で開発する場合に比べ、開発コストを約5割削減できるという。

 Zend Products for i5/OS日本語版は、以下の製品で構成されている。

  • オープンソースのPHP言語の強化版「Zend Core for i5/OS」
  • PHPアプリケーションの統合開発環境「Zend Studio for i5/OS」
  • PHPコードの暗号化および中間コード化を行う「Zend Guard for i5/OS」
  • 標準のPHP環境を強化および拡張する「Zend Platform for i5/OS」

 Zend Core for i5/OSとZend Studio for i5/OSは2006年8月末、そしてZend Guard for i5/OSとZend Platform for i5/OSはそれぞれ2006年12月、2006年10月に提供開始の予定。Zend Products for i5/OS日本語版は、ゼンドとIBM System iパートナーを通じて提供される。ゼンドは有償サポートサービスや、インターネットを通じて技術情報やソフトウェアのアップデートを提供する「Zend Network」サービスを日本でも提供する予定。

[関連リンク]
ゼンドと日本IBMの共同発表資料

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