世界オンリーワン技術を供与、トランスコスモスとヤッパ提携

2006/9/5

 トランスコスモスは9月4日、3D技術開発のヤッパに2%出資し、ヤッパの3Dコンテンツ開発ソフトウェア「Web3D」を使ったコンテンツの制作、販売権を取得したと発表した。「世界オンリーワンの技術」(ヤッパ 代表取締役社長 伊藤正裕氏)を活用し、3Dコンテンツのニーズが高いEコマース向けのWebサイト構築、運用を強化する。3Dコンテンツの制作で3年後に10億円の売り上げを目指す。

ヤッパ 代表取締役社長 伊藤正裕氏

 Web3Dはイスラエル企業の技術をヤッパが買い取り(その後子会社化)、独自に開発してきた技術。プラグインなく3Dコンテンツを表示できるのが特徴。自動車メーカーなどが採用している。これまではヤッパが自社で営業、コンテンツ制作をしていた。

 トランスコスモスとの提携でヤッパは3Dコンテンツに関する技術開発に集中する。トランスコスモスはWeb3D技術を生かして、商品ピーアールに3Dを利用するEコマースサイト向けの受託開発を強化する。3Dコンテンツへの需要が高い情報家電や家具・インテリア、アパレルなどのEコマースサイトに売り込む計画。

 トランスコスモスの常務執行役員 早見泰弘氏はWeb3Dについて、単なる3D表示だけでなくデータベースと連携して複数のコンテンツを表示できること、開発ツールが体系化、マニュアル化されていて社内導入が容易などを評価した。

 早見氏によるとWeb3Dを使うことで、数百万円かかっていた3Dコンテンツの開発が数十万円で制作できるようになり、3Dコンテンツの大量制作が可能になるという。トランスコスモスは自社のコールセンターとも組み合わせて「Eコマース向けのフルアウトソーシングに対応する」(早見氏)としている。

(@IT 垣内郁栄)

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トランスコスモスの発表資料
ヤッパ

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