NASベンダも困惑? データ量を半減するアプライアンスが発売

2006/10/4

 東京エレクトロンデバイスは10月3日、米Storewizのデータ圧縮アプライアンス「STN-5000」シリーズを同日に国内で販売開始すると発表した。これはStorewizとの総代理店契約に基づくもの。同アプライアンスシリーズで初年度約4億円の売り上げを見込んでいる。

STN-5000シリーズは、最小構成でもギガビットイーサネットポートを6ポート、管理用ネットワークポートを1ポート搭載

 STN-5000シリーズは、NAS装置の手前に配置するボックス製品で、ネットワーク経由でNASへ書き込まれるデータ(CIFS/NFSデータ)を自動的に圧縮することができる。圧縮されたデータを読み出す場合も、この装置を通すことで自動的に復元される。圧縮率はデータの種類により異なるが、データベースでは80%以上、Exchangeのコンテナファイルでは60%以上を達成した例もあるという。東京エレクトロンデバイスでは平均でデータ量を半減させることができるとしている。

 STN-5000の最大の利点はその透過性にあるという。データを圧縮する方法は従来より存在しているが、ファイル単位の圧縮では拡張子が変わってしまう、ファイルをすべて読み込んで圧縮しなくてはならないなどの課題がある。コンピュータやストレージ機器にデータ圧縮のソフトやエージェントをインストールしなければならない場合もある。圧縮によるパフォーマンスの低下も懸念材料だ。

 STN-5000はネットワークの途中に配置するアプライアンスが圧縮や復元の作業をすべて担当するため、コンピュータやアプリケーション、ストレージ機器に改変を加える必要はまったくない。ブリッジとして機能するため、導入に際してネットワーク構成に変更を加える必要もない。

 また、新製品ではCIFSやNFSのデータストリームを圧縮し、各ファイルの属性情報は変更されない。ファイルサイズについても、圧縮後のサイズではなく元ファイルのサイズが表示されるため、ファイルサイズをチェックするアプリケーションにも対応が可能。また、圧縮処理遅延は非常に小さく、逆に圧縮によってデータのサイズが小さくなることによってNASにおける処理負荷が軽減され、パフォーマンスは改善するという。

 STN-5000はハードディスクドライブを持たず、コンパクトフラッシュに格納された組み込みOSで動作する。2台構成でアクティブ-アクティブあるいはアクティブ-スタンバイのハイアベイラビリティ構成が可能。

 STN-5000シリーズは処理能力と搭載イーサネットポート数の異なる3モデルで構成されている。価格はエントリクラスの「STN-5000M」の最小構成で550万円(税別)より。東京エレクトロンデバイスでは、同シリーズを初年度で80台販売することを目標としているという。

 なお、この製品を扱う東京エレクトロンデバイスCN事業本部は、東京エレクトロンのコンピュータ・ネットワーク事業部が10月1日付で子会社の東京エレクトロンデバイスに事業承継されたもの。コンピュータ・ネットワーク事業部は東京エレクトロン内で唯一商社的な活動を主としてきたことから、部品商社である東京エレクトロンデバイスとの相乗効果の方が高いという判断により、今回の事業承継に至ったという。

(@IT 三木泉)

[関連リンク]
東京エレクトロンデバイスの発表資料(PDF)
東京エレクトロンデバイスCN事業部

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