日本でも「展開を前向きに検討」

「レッドハットつぶしではない」、オラクルLinuxサポートの理由は

2006/11/01

 米オラクルが「Oracle OpenWorld 2006」で発表した「Red Hat Linux」を低価格でフルサポートする新サービス「Unbreakable Linux 2.0」について、日本オラクルの常務執行役員 システム製品統括本部長 三澤智光氏は11月1日、「日本での展開を前向きに検討している」と話し、国内でも開始する意向を示した。

oracle01.jpg 日本オラクルの常務執行役員 システム製品統括本部長 三澤智光氏

 Unbreakable Linux 2.0はRed Hat Linux販売元のレッドハットが提供するサポートサービスと同等、もしくは上回るサービスを安価に提供するサービス。オラクルが365日24時間のサポートを行い、Red Hat Linuxのパッチなども開発する。

 Unbreakable Linux 2.0はレッドハットをつぶすためのオラクルの戦略的サービスとの指摘もあるが、三澤氏は「決してそうではない」と強調した。オラクルはデータベースからミドルウェア、アプリケーションまでITシステムの構成要素を1社で提供するフルスタック戦略を採っている。フルスタック戦略で競合と位置付けるのはマイクロソフト、IBM、SAP(オラクルを合わせて頭文字から“MISO”とも呼ばれる)。三澤氏は「フルスタック戦略を採るオラクルに欠けているのはLinuxだった。それをUnbreakable Linux 2.0で埋めていく」と説明した。

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(@IT 垣内郁栄)

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