ガートナー ハイプサイクル2006年版

仮想x86サーバ、BPOは「過度な期待のピーク」

2006/11/30

 ガートナー ジャパンは11月30日、IT関連の技術やサービスの普及度合いを予測する「ハイプサイクル」の2006年版を公開した。ビジネス・プロセス・アウトソーシング(BPO)、仮想x86サーバなどが「過度な期待」のピークに達しようとしている一方、SOAやブレードサーバなどはピークを過ぎて「幻滅期」を迎えようとしている。

gartnerit01.jpg ガートナーのハイプサイクル

 ハイプサイクルは縦軸にユーザーやメディアの期待度、認知度を取り、横軸に時間を設定したグラフ。ガートナーは技術、サービスに共通のトレンドとして、「黎明期」から「過度の期待」を経て「幻滅期」「啓蒙活動期」「安定期」に至る流れを設定している。つまり新しい技術が注目を集めて期待が寄せされるものの、その実態が理解されるに従いユーザー企業の間で幻滅が始まるという流れだ。幻滅期を経ても生き残る技術は、実力があるとされ、啓蒙活動期を経て安定期に入り、ゆっくりだが着実に普及していく。

 個別の技術ごとにこのサイクルを流れるスピードは異なる。ガートナー ジャパンのリサーチ グループ バイスプレジデント 山野井聡氏によると、「CRMの実装は2000年くらいに注目されたが、高額だったり、実際に使われることがなく、長く幻滅期に低迷してきた。しかし、昨年くらいからSaaSの影響もあり、動きが見えてきた」という。

 また、BPOは「まさに坂を登り切ろうとしているところ」だが、「実際にハッピーになっているユーザーは少ない」(山野井氏)という。山野井氏は国内のITサービス業全体について「人月ビジネスからの緩やかな脱却が必要である」と提言した。

 ハイプサイクルでは取り上げられていないが日本版SOX法などコンプライアンス対策もユーザー企業が注目する分野。同社 リサーチ バイスプレジデントの松原榮一氏は日本版SOX法の実施基準案が公表された(参考記事)ことで、「企業はどこまで対応すればいいのかある程度見えてきただろう。しかし、実施基準案は解釈の幅が相当ある。2007年2月から3月にかけて公表されると見られる経済産業省の『システム管理基準 追補版』が出る段階で、ITについてのガイドラインが揃うといえるだろう」と話した。

(@IT 垣内郁栄)

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