ユーザーの要望を反映

「Windows Embedded CE 6.0」発表、MS担当者は「土台はできた」

2006/12/01

 マイクロソフトは11月17日、横浜市でプライベートカンファレンス「Embedded Technology 2006」を開催した。基調講演した米マイクロソフトのモバイル&エンベデッドデバイスグループ シニアテクニカルプロダクトマネージャ マイク・ホール氏に、同社が11月13日に発表した「Windows Embedded CE 6.0」について聞いた。

ce01.jpg 米マイクロソフトのモバイル&エンベデッドデバイスグループ シニアテクニカルプロダクトマネージャ マイク・ホール氏

 ホール氏は、「マイクロソフトは、あらゆるプロダクト開発において必ずユーザーの声を聞き、それを反映させるスタイルを取っている」と語り、同社のユーザー主導型での開発を説明した。Windows Embedded CE 6.0もそのスタイルを踏襲し開発。Windows CE 5.0以降、ユーザーからは「1度にサポートできるプロセスの数を増やしてほしい」「仮想メモリの拡張をしてほしい」という要望が多く挙がっていたという。リアルタイム性、パフォーマンスについても要求があった。Windows Embedded CE 6.0はこれらの要望への答えが組み込まれているという。

 「Windows Embedded CE 6.0は、家を作る時の土台の役割を果たしている」とホール氏は語る。「その上に何を作りたいかは、ユーザー自身で決めてほしい。とにかく始めてみて下さい」とコメントした。

 さらに「CE 7.0」ともいわれる次期バージョンについて、ホール氏は「現在計画中。CE 5.0から6.0へのバージョンアップは約2年の期間を空けていたので、おそらく2008年にはお披露目できる」と明らかにした。次期バージョンの開発コードネームは「すでに決まっているがまだ公開していない。まあウイスキーの名前かな」と話した。

(@IT 八木沢篤)

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