エンタープライズ分野への展開を強化

仮想化はVMwareだけじゃない、SWsoftが日本を本格攻略

2006/12/05

 VMwareをはじめとしたサーバ仮想化技術が注目を集める中、新たなサーバ仮想化製品ベンダ、米SWsoftが日本市場の本格的な攻略を開始した。データセンター業者やレンタルサーバ業者などのサービスプロバイダ市場では世界中で独占的なシェアを獲得している企業で、国内のサービスプロバイダでも、仮想専用サーバ(VPS)構築用に同社製品の採用が進んでいる。同社は今後日本において、企業顧客も積極的に開拓していきたいという。

swsoft01.jpg SWsoftのVirtuozzo担当シニアプロダクトマネージャ アンドレイ・モルガ氏

 SWsoftの仮想化製品「Virtuozzo」(ヴァーチュオーゾ)は、OS自体の仮想化を行う製品。現在Linux版とWindows Server 2003版があるが、これらのOSを複数のパーティションに分割し、それぞれをあたかも別個の物理サーバであるかのように利用することができる。

 Linux版は同社が2005年にその中核部分をオープンソース化、「Open VZ」プロジェクトとして運営されている。OpenVZはGentoo Linux、Mandriva Corporate Server 4に組み込まれているが、2007年前半にはXandros Linux、Ubuntu Linuxにも採用される予定という。VirtuozzoではOpen VZにインストールプログラムや管理・移行ツール、独自ファイルシステム、技術サポートなどを追加し、商用製品としての付加価値をつけている。

 「VMwareやXen、マイクロソフトが開発中のMicrosoft Virtual Serverのような仮想マシンモニタによるサーバ仮想化技術と比較した場合の最大の違いは、単一の物理サーバ上に多数の仮想環境を構築できることと、仮想化ソフトウェアに起因するパフォーマンスの劣化が小さいことだ」とSWsoftのVirtuozzo担当シニアプロダクトマネージャ アンドレイ・モルガ(Andrey Moruga)氏は強調する。

 仮想マシンモニタ方式のサーバ仮想化では、仮想環境ごとにゲストOSをインストールして稼働させなければならないため、ストレージとメモリを消費するとともに、その動作がオーバーヘッド(動作負荷)となってしまう。

 一方Virtuozzoでは、単一のOSインスタンス上に複数の仮想環境を構築する。このため単一の物理サーバ上に数百の仮想環境を用意することも可能で、オーバーヘッドもほとんどないという。また、「仮想マシン当たり最大4 CPUとか、メモリ最大4Gbyteといった制限もなく、サーバのパワーをそのまま活用できる」(モルガ氏)。

 2007年第1四半期には、Virtuozzoの新バージョン4.0が登場の予定。Virtuozzo 4.0はx86、x86 64ビット、Itaniumに対応。Linux版ではCPUパワーを論理的に分割し、仮想環境に割り当てられるようになるほか、ネットワーク機能が強化される。Windows Server 2003版では現在、物理サーバごとに1つのネットワークアダプタを、複数の仮想環境で共有することしかできないが、新バージョンでは任意のネットワークアダプタを各仮想環境に割り当てられるようになるという。

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(@IT 三木泉)

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