向こう1年は25%の売り上げ増目指す

ブロケード日本法人新社長、事業の立体化を宣言

2006/12/15

brocade01.jpg ブロケード代表取締役社長 櫛見剛氏

 2006年9月にブロケードコミュニケーションズシステムズの代表取締役社長に就任した櫛見剛氏は12月15日、11月からの同社2007会計年度における方針を説明。ブロケードのワールドワイドでの動きに呼応する形で、日本法人においてもソフトウェアやサービスを新たな事業の柱として展開していくと話した。

 日本法人は2007会計年度に対前年比25%の売り上げ増を目指すという。その原動力がこれまでと同様、SAN(Storage Area Network)関連ハードウェアであることに変わりはない。OEMベンダを通じた販売モデルにも変更はないが、その一方でハイタッチ営業を強化、顧客のニーズをくみあげたうえで、これに基づくソリューション提案を増やしていきたいと話した。国内OEMビジネスではサーバ組み込み型のスイッチや、ポート数が少なめのスイッチの伸びにも期待している。

 ブロケードは新たなビジネスとして、File Area Network(FAN)関連製品とプロフェッショナルサービスの立ち上げを進めている。FAN関連製品はファイルの再配置や統合管理など、いわばインテリジェント機能を提供するソフトウェアが中心の製品群。3月の米ブロケードによる米NuViewの買収により加わった。プロフェッショナルサービスと併せて、ブロケードが「いわゆる箱売りを脱却し、ソリューションを指向するうえで必要」(櫛見氏)という。2007年度にはまず、SAN関連製品以外の売り上げを5%にすることを目標として掲げる。

 プロフェッショナルサービスでは、国内顧客の求めるきめ細かいサービスへのニーズに応えていく。ただしサービスの実業務をすべてブロケードのスタッフで賄うことは考えておらず、パートナーのリソースを適宜活用していきたいと櫛見氏は話した。

(@IT 三木泉)

情報をお寄せください:



@ITメールマガジン 新着情報やスタッフのコラムがメールで届きます(無料)