初期投資の削減狙う

仮想開発環境を月7万円でオンデマンド提供、日立ソフト

2007/01/12

 日立ソフトウェアエンジニアリングは1月12日、OSやミドルウェア、開発ツールなどを仮想マシン環境上に用意し、システムの開発環境をオンデマンドで提供する「Secure Online 統制IT基盤提供サービス」を1月22日に始めると発表した。システム開発では開発環境で開発した後に本番環境に移行させるのが一般的。開発環境をオンデマンドにすることで、初期投資の削減や環境構築のスピードアップが可能になると日立ソフトはアピールしている。

 日立ソフトが提供するのはVMwareで構築した仮想の開発環境。その開発環境にOS(Windows、Red Hat Linux)、データベースやミドルウェア(IBM、BEAシステムズ、オラクル、日立製作所などの製品)、開発ツール、テストツールを付けて提供する。

 顧客はネットワーク経由で仮想の開発環境にアクセスして開発。開発、テスト後に自社の本番環境に移行させる。同様の仮想開発環境は2006年6月以降、日立ソフト社内の50以上のプロジェクトで利用されているという。

 利用は1カ月単位。仮想開発環境とOS、データベースを利用する基本的なパッケージの場合で、月7万円。仮想開発環境は契約後、3営業日で利用できるようになり、急なシステム構築にも対応できるという。日立ソフトは開発用PCをブレードPCに集約するサービスや開発手法のコンサルティングサービスも提供する。今後3年で10億円の売り上げを目指す。

(@IT 垣内郁栄)

情報をお寄せください:



@ITメールマガジン 新着情報やスタッフのコラムがメールで届きます(無料)