MSイベントでデモが披露

いち早く実装、ASP.NET AJAX対応アプリを見た

2007/02/05

 ソフトウェアベンダのエコスは2月5日、マイクロソフトが主催したイベントで、「ASP.NET AJAX 1.0」を実装したブログシステム「ECOSS Solutions M3 Blog」のデモンストレーションを行った。エコスの最高技術責任者 杉本晋吾氏は「JavaScriptのコーディングなしでAjaxを活用できる」とASP.NET AJAX 1.0の生産性の高さをアピールした。

 ASP.NET AJAX 1.0は、Webアプリケーションの開発技術「ASP.NET」でAjaxを扱えるようにするコンポーネント。マイクロソフトの有償サポートが付く。Visual Studio 2005と組み合わせることで、コーディングなしのAjax開発が可能になる。マイクロソフトが1月23日に発表した(参考記事)。

 ECOSS Solutions M3 BlogはASP.NET 2.0で開発されたブログシステム。Office用のアドインがあり、「Word」「Excel」「PowerPoint」で作成した文書をWebブラウザを介さずにブログとして投稿できるなどの機能がある。

 エコスはASP.NET AJAX 1.0で実現するAjax機能を、M3 Blogの今後のリリースに盛り込む計画。ブログの管理画面に適用を計画していて、エントリの一覧をタイトルや投稿日でソートする機能を紹介した。従来のバージョンではWebブラウザの再読み込みでソート結果を表示していたが、Ajax対応版では再読み込みしなくても瞬時にソートできるようにする。テキスト入力のオートコンプリート機能もAjaxで向上するという。

XAMLビューワもデモ

 マイクロソフトのイベントではほかにイーストがHTMLを読み込んでXAMLに変換し、文字拡大やレイアウト変更を柔軟に行うことができるビューワ「Xamler」を公開した。Windows Vistaに合わせてリリースされた「.NET Framework 3.0」で開発。Windows Presentation Foundation(WPF)を使うことでWebブラウザを介さずに直接HTMLを読み込み、XAMLに変換、表示できるようにした。

ajax01.jpg イーストが開発したビューワ「Xamler」

(@IT 垣内郁栄)

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