JEITA 秋草会長が「一番風呂はどこ? 」

Windows Vista普及を阻む日本語問題

2007/02/14

 電子情報技術産業協会(JEITA)会長の秋草直之氏(富士通 代表取締役会長)は2月14日会見し、Windows Vistaの企業での利用が広がるには日本語問題の解決が鍵になるとの考えを示した。Windows Vistaの日本語に関する問題が解決された段階で、「一番風呂に入るユーザー企業が出て、急速に伸びてくるだろう」と語った。

jeita01.jpg JEITA 会長の秋草直之氏。「自分ではまだWindows Vistaを使っていないので分からないが、企業では若干の問題があるようだ」

 Windows Vistaは、2004年に改定された文字コードの「JIS X 0213:2004」、通称“JIS2004”を採用し、これまで表示できなかった漢字や旧字体が表示できるようになった。ただ、Windows Vistaで入力した文字がWindows XPやWindows Server 2003で意図しない字体で表示されたり、空白文字となるなどの問題が指摘されている。クライアントからデータを受け取るサーバ側のアプリケーションやデータベースで問題が起きる可能性もある。秋草氏もこの問題を指摘し、企業への導入では「日本語の扱いで修正が必要。その工数が課題だ」と述べた。

 新OSの導入ではサプライヤなどが作業を行い、外字の管理も行うことがある。しかし、数千台のクライアントPCを保有する大企業などでは、日本語の修正も「サプライヤがサービスとして行うには工数がでかい」(秋草氏)。顧客はWinodows XPとWinodws Vistaで日本語の互換性があるのが当然と考えて、増大する工数のコスト負担には抵抗がある。これらの問題が重なり合い、Windows Vistaの企業導入が遅れるというのが秋草氏の見方だ。

 マイクロソフトは2月8日、Windows XPおよびWindows Server 2003向けのJIS2004対応フォントパッケージと、Windows Vista向けのWindows XP互換(JIS X 0208:1997)のフォントパッケージを、それぞれMSゴシックとMS明朝の書体について提供を開始した。日立製作所も日本語問題を解決するソリューションの提供を開始した(参考記事)。Windows Vista導入の呼び水になる可能性がある。

 秋草氏は1月30日のWindows Vista発売以降のPCの出荷状況について「まあまあ伸びている」と説明。企業向けは上記の日本語の問題などで「慎重に見ている企業が多い」が、家庭向けはグラフィックス表示の新機能などが注目を集めて、「順調に伸びている」と話した。

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