オーバーチュアが新システムに移行を予定

ヤフーの検索連動広告、品質の高い広告を上位にする新方式に

2007/02/16

 Yahoo! Japanなど大手検索ポータルサイト向けに検索連動型広告を配信するオーバーチュアは、第2四半期(4〜6月)に新たに導入するシステムにおいて、広告順位を入札価格と広告品質の双方を加味した結果から決定する方式へ移行する。

 これまで特定キーワードを検索した結果表示される広告は、入札価格順で表示されていた。新システムでは入札価格のほか、対象広告の過去のパフォーマンスと、同時に表示される他の広告と比較した場合の予想パフォーマンスにより決定される。広告主に対しては表示メッセージなど広告品質を高めるインセンティブとなるほか、より関連性の高い広告を提示することで消費者にとってもメリットになるという。

overture01.jpg オーバーチュア 代表取締役副社長 竹尾直章氏

 新システムは米国本社で2月5日に導入されたシステムと同様のもので、米国では成果も出始めている。「日系の大手自動車メーカーの例では、クリック数で19%、クリック率で17%伸びた。この結果、クリック単価は26%下がった」(オーバーチュア 代表取締役副社長 竹尾直章氏)。

 また新システムでは、新たに地域ターゲティングも開始。ユーザーの居住地域をIPアドレスや検索語に含まれる地名から判断し、地域限定の広告を表示する。広告主は広告の出力先を「日本全国」「指定都道府県」「指定地域」の3つのレベルから選択できる。地域は北海道、東北など8つ。広告主は複数の県にまたがる広告も出せる。卸売り、小売り業者などを中心に、中小規模の地方クライアント取り込みを狙う。

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(@IT 西村賢)

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