I/O仮想化などの将来計画を説明

インテル、仮想化支援技術の高度化で選択肢増やす

2007/02/22

 インテルは2月22日、仮想化に関する同社の今後の取り組みを説明した。

 同社の推進する仮想化支援技術「インテル バーチャライゼーション・テクノロジ」(VT)には、32ビットプロセッサ用の「VT-x」とItaniumファミリ用の「VT-i」が存在する。さらに同社は2006年より、I/Oの仮想化を支援する「VT-d」を開発している。

 VT-xでは、今後「VT-x Gen2」と呼ばれる新機能群を追加するが、そのうちの1つが「Expended Page Tables」(EPT)。これはメモリに新しいページテーブル構造を持ち込むもので、ホストの物理アドレスと各ゲストOSの物理アドレスの間の変換を提供する。

intel01.jpg インテル マーケティング本部 デジタル・エンタープライズ・グループ テクニカル・マーケティング・エンジニア 岩本成文氏

 「これまでは、各仮想マシンソフトウェア・べンダがシャドーページテーブルとして独自に実装しており、これが各ベンダの腕の見せ所にもなっている。しかしEPTを利用することで、仮想マシンソフトウェアはメモリを節約し、さらに稼働のためのオーバーヘッドを低減できる場合がある」とインテル マーケティング本部 デジタル・エンタープライズ・グループ テクニカル・マーケティング・エンジニア 岩本成文氏は話した。

 一方、VT-dでは特に、物理コンピュータのI/Oデバイス(ネットワークアダプタなど)を特定ゲストOSに直接割り当て、ゲストOS側のデバイスドライバで稼働する構成を技術的に可能にすることを目指している。現在の仮想マシンソフトウェアでは、仮想マシンソフトウェアあるいは管理用の仮想マシンがドライバを持ち、ゲストOSのI/Oはこれを通してエミュレーションされるようになっている。しかし、コンピュータのチップセットにVT-dを組み込むことにより、ゲストOSからのDMA転送を特定のI/Oデバイスにマッピングする機能が提供されるため、各ゲストOSはそれぞれのデバイスドライバを通じて直接I/Oデバイスにアクセスできるようになる。メリットは、これまでのソフトウェア変換によるオーバーヘッドを回避できることだ。

 ただしVT-dでは、単一のI/Oデバイスを単一のゲストOSに割り当てることはできるものの、複数のゲストOSから直接制御させることはできない。そこで必要となるのがI/Oデバイス自体に仮想化を施すこと。

 PCI-SIGはPCI Expressカードにおけるこの機能の規格づくりを進めてきており、この規格は「IO Virtualization」(IOV)という名称で今年第1四半期にも基本部分が固まる見通しという。インテルではVT-dでこうした規格を活用しながら、仮想化手法の選択肢を増やしていきたいとしている。

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(@IT 三木泉)

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