「SANストレージは100%の伸び」

「EMCとの一騎打ち」、ネットワーク・アプライアンスが追撃宣言

2007/02/26

 米ネットワーク・アプライアンスのCEO、ダン・ウォーメンホーヴェン(Dan Warmenhoven)氏は2月26日、都内で行った事業戦略説明会において「ストレージ市場はEMCとネットワーク・アプライアンスの一騎打ち状態だが、コスト効率とシンプルさの追求により、市場のリーダーとしての地位を目指していく」との考えを明らかにした。

 2007年度は、市場全体の伸びが6〜8%とされているのに対して、同社は売り上げが前年比30数%増加すると予想。ネットワークストレージ市場におけるシェアも、同社ブランド製品としてはEMC、IBM、ヒューレット・パッカード(HP)に次ぐ第4位の8%程度だが、OEM製品を含めると約20%で、日立データシステムズ、HPと並び、EMCに次ぐ2位だという。さらに同じ市場を出荷容量で見ると、ネットワーク・アプライアンスはEMCを2006年第2四半期の時点で上回ったという。

 「特にNAS市場ではシェア1位だが、事実上EMCとの一騎打ち状態」(ウォーメンホーヴェン氏)。同社では今後もNASのシェア1位を維持しながら、同社にとっては比較的新しい市場であるSANストレージで大規模ユーザーにさらに切り込み、最近立ち上がってきたiSCSIストレージの市場を積極的に開拓することで、新たな伸びにつなげていくという。「当社がSAN市場に参入したのは最近だが、年率100%という高い伸びを示している」と同氏は語った。

netapp01.jpg 米ネットワーク・アプライアンス CEO ダン・ウォーメンホーヴェン氏

 ウォーメンホーヴェン氏が同社の伸びの理由に挙げるのはTCO(総所有コスト)の低さと利用効率の高さ、そしてパフォーマンスの良さ。特にパフォーマンスについては、付帯サービスを併用した場合に顕著になるとし、例えばディスクドライブのデータを自動的に複製するクローニング作業は、ネットワーク・アプライアンスのFAS3070の場合、1度実行すれば次回からは7秒で済んだのに対し、EMCの「CX3-80」ではその233倍かかったというテスト結果を紹介した。

 ウォーメンホーヴェン氏は、将来に向けてデータ暗号化やデータ検索、データ保護といった機能の提供に力を入れていくと語った。同氏によればこうした機能は主にボックス製品に組み込んでいく。ネットワークベンダとしてアプリケーションに近い部分でのデータの扱いを指向するシスコとの違いについては「シスコは基本的にステートレスな世界の話をしている。ストレージネットワーキングの世界はデータネットワーキングとは異なる」と話した。

(@IT 三木泉)

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