運用・管理製品群「System Center」本格出荷

3年以内に運用・管理分野で50%のシェア目標、マイクロソフト

2007/02/27

 マイクロソフトは2月27日、企業向け情報システムの運用・管理製品群「System Center」の本格的な出荷に向け、各製品のロードマップや位置付けを発表した。同製品群は、企業情報システムの運用・管理におけるさまざまなニーズに対応した製品で構成されている。マイクロソフト サーバープラットフォームビジネス本部 本部長 五十嵐光喜氏は「ウィンドウズが稼働する環境で50%のシェアが欲しい」とし、3年以内の目標達成を掲げた。

マイクロソフト写真 左から、マイクロソフト サーバープラットフォームビジネス本部 本部長 五十嵐光喜氏、米マイクロソフト Windows&エンタープライズ マネジメント本部 ディレクター カール・コーキン氏

 マイクロソフトが提示する運用・管理のアクティビティは7つある。「パフォーマンスと可用性の監視」「ソフトウェアの更新と展開」「データの格納とリカバリ」「リソースの管理」「IT運用のレポート」「運用の管理」である。これらのニーズをカバーする7つの製品の総称が「System Center」である。

 これらの製品群をリリースすることで、同社が提唱しているITILをベースのITシステム運用・管理フレームワーク「Microsoft Operations Framework」(MOF)をカバーすることが可能になる。

 製品の出荷は2007年春頃から順次行う。「System Center」の主要製品である「System Center Operations Manager 2007」「同 Essentials 2007」「同 Configuration 2007」「同 Virtual Machine Manager 2007」から出荷を開始し、2008年には中核製品となる「同 “Service Desk”(コードネーム)」をリリースする。

 現在はまだコードネームである“Service Desk”は、System Center製品群が収集するサーバやネットワーク、アプリケーションの稼働状況、性能情報、障害情報を格納するデータベースだ。いわゆるConfiguration Management Data Base(CMDB)であり、ITシステムの運用・管理を司(つかさど)る機能を持つ。

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(@IT 谷古宇浩司)

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