Windows Vista前に買い控え

PCが売れなかった2006年を超えて、2007年は

2007/03/19

 IDC Japanが3月19日に発表した2006年の国内PC市場は家庭向け、法人向けともマイナス成長だった。新OS「Windows Vista」の2007年1月30日の発売を前に買い控えが広がったのが大きかった。

 2006年の出荷台数は前年比2.3%減の1428万台だった。家庭向けは出荷台数が533万台で5.9%の減少。Windows Vistaを前にした買い控えに加え、デジタル家電や新型ゲーム機にも消費が流出した。ビジネス向けは2006年まで3年連続でプラス成長していたが、2006年は0.1%減のマイナスになった。価格競争による収益の悪化を避けるPCベンダが販売戦略を変更し、企業の購入が広がらなかった。中小企業でのリプレース需要も一巡した。

 ベンダ別シェアはNEC(20.1%)、富士通(17.5%)、デル(14.2%)、東芝(9.9%)、日本ヒューレット・パッカード(6.5%)の順。NEC、富士通がマイナス成長の中、デルは12.8%と2ケタ成長を達成した。

 IDC Japanは2007年の国内PC市場を1.9%増と予測。家庭向けでは2007年後半にWindows Vista搭載モデルが本格的に売れ始めるとみている。ただ、法人向けはリプレース時期の底にあり、「厳しい年になる」と予測している。

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(@IT 垣内郁栄)

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