オークションが消費行動を変える、ヤフーが分析レポート

デジタル・ネイティブ層は「どんどん買ってどんどん売る」

2007/04/20

 ヤフーとYahoo! Japan研究所は4月20日、ネット生活のトレンドに関する分析レポートの最新版「新しいライフスタイル『再流通消費』」を発表した。レポートは2006年8月に実施された「ネットオークションに関する調査」をもとにしたもの。

 「再流通消費」とは、これまで中古流通(リサイクル)で一般的だった倹約意識や資源の再利用などの社会的動機に基づいた中古品の消費行動とは異なり、何かを購入する際に最初から新品だけでなく中古品も区別なく探すこととレポートは定義。その動機は消費を抑制したいということより、むしろ積極的に消費をしたいがために、新品か中古かを問わず欲しいものを探すことと分析している。

 レポートでは「再流通消費」の方法として、古書店や中古ソフト店、フリーマーケット、リサイクルショップの利用など多様な方法があるものの、ネットユーザーの中ではネットオークションがもっとも利用頻度が高いとしている。

 ネットオークションに積極的な層と、積極できでない層などを、年齢やライフスタイルでクラスター分析し、7つのユーザー層に分類。もっとも積極的にネットオークションを利用する10〜20代の「デジタル・ネイティブ層」では、従来型の消費行動とは異なり、買ったものが自分に合わない場合は売ることを前提にして自身の消費全体をバランスしているなどの特徴も分かったという。

 分類されたインターネット・ユーザーの7つのクラスターは、以下の通り。

クラスター1:デジタル・ネイティブ層

10〜20代の女性を中心にして、デジタルなことに抵抗がない世代。積極的にネットオークションも活用。ファッションアイテムを中心に、積極的に購入・出品する。どんどん買って、自分に合わなければどんどん売る。

クラスター2:倹約ニッポン人層

30〜40代の男性社会人が中心の層。ネットオークションの利用度は現段階ではあまり高くない。年収は平均的だが日々のお小遣いがあまり高くないので、つい倹約してしまう。慎ましい生活観念ゆえに、ネット・オークションへの意識は「古い物を処分する」という感覚。

クラスター3:ネット・オークション・リーダー層

30〜40代の男性社会人が中心の層。世帯年収が高く、お小遣いも非常に多いので、消費活動そのものが積極的。たくさん消費するのでたくさん「再流通消費」させる、という循環構造ができている。品質や自分のスタイルにもこだわりが強いようでネット・オークションを「レアなものが手に入る場」と捉えている。

クラスター4:旧来的「消費者」層

40〜50代の男性社会人が中心の層だが、年収が高くない割にはお小遣いが高いという特徴があり、生活の中での価値の「再流通」意識は弱い。いわば一般的な意味の「消費者」であるが、逆に言えば「旧来型」ともいえ、「再流通」消費生活はあまり定着していない。

クラスター5:最流通好奇心主婦

40〜50代の主婦層を多く含む層。可処分所得は高くないが、いわゆる「やりくり上手」なライフスタイルが身についており、自分の趣味活動などに積極的。「再流通消費」活動に好奇心をもっているようで、フリーマーケットや幼稚園などのバザーには参加している。

クラスター6:無気力層

比較的若い男性社会人の層だが、何事にもあまり前向きではなく、年収の低さもあって消費活動も消極的な層。「再流通消費」活動を活発化させる気配はあまり見られない。

クラスター7:アクティブシニア層

何でも積極的にチャレンジしてみようという意識を持ったアクティブな高齢者層。可処分所得は大きく、ITサービスの利用にも積極的で、ネットオークションの利用にも今後積極的になってくると思われる。

(@IT 西村賢)

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