XenSourceがSCS、CTCと協業

オープンソース仮想化技術「Xen」の商用製品が日本上陸

2007/04/24

 住商情報システム(SCS)と伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)、米XenSourceは協業し、XenSourceのサーバ仮想化技術製品を日本市場に投入すると4月24日に発表した。XenSourceは、オープンソースの仮想化技術「Xen」ハイパーバイザーをベースに商用製品を開発しているベンダ。

 協業では、SCSがXenSource製品の販売代理店となり、システム構築にXenSource製品を活用する。ほかの販売代理店やITサービス企業に対するサポートも提供。CTCはSCSの支援を受けて、XenSource製品を使ったシステム構築ビジネスを展開する。

 XenSourceの仮想化ソフトウェア「Xen Enterprise」はゲストOSとしてLinux、Windowsをサポート。プロセッサレベルの仮想化技術であるIntel VT、AMD Vと連携することで高速なパフォーマンスを実現する。2006年7月にはマイクロソフトと提携し、次期Windows Serverの「Longhorn」(開発コード名)とも連携させると発表した。Longhornが提供する仮想化技術を使ってXen対応ゲストOSを動かせるようになる。

 SCSは、Xenのオープンソースプロジェクトに貢献する子会社ヴィーエー・リナックス・システムズ・ジャパンを通じて得たノウハウを、代理店販売やシステム構築に生かす。CTCは仮想化ビジネスを推進するための社内組織を今年度設置。XenSourceとの提携で「小規模から大規模までさまざまなニーズに対応するサービス体制の一層の強化を図る」としている。

(@IT 垣内郁栄)

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