今年下半期にリリース予定

次期OS「Longhorn」を試せる、MSがベータ3日本語版公開

2007/04/26

 マイクロソフトは4月26日、今年下半期に出荷予定の次期サーバOS「Longhorn」(開発コード名)の日本語版ベータ3をWebサイトで公開した。日本語版の公開は初めてで、マイクロソフトは企業の情報システム担当者などに検証を呼びかけている。企業のIT予算の7割を占めるといわれる運用管理コストの削減効果を訴える。

longhorn01.jpg 米マイクロソフトのウィンドウズ サーバー部門 ゼネラル マネージャ ビル・レイン氏

 提供するのは「Windows Server “Longhorn” Enterprise Edition Beta3 日本語版 (x64版)」と「Windows Server “Longhorn” Beta3 Enterprise 32-bit 日本語版 (x86版)」。

 同日開催した説明会で、米マイクロソフトのウィンドウズ サーバー部門 ゼネラル マネージャ ビル・レイン氏はLonghornの特徴的な機能を説明した。特徴の1つはLonghornの最小インストールオプションである「Server Core」の実装。シェル(explorer.exe)やGUIがないサーバのごく基本機能だけを提供することで、セキュリティ保護やメモリの効率的な利用を実現する。コマンドプロンプトかリモートから操作する。レイン氏は「システムの保守を最低限にする」と説明した。説明会ではServer Coreのデモンストレーションも行われた。

longhorn02.jpg Longhornの特徴

 もう1つの特徴はターミナルサービスの強化。Windows Server 2003までのターミナルサービスはクライアント画面にサーバ側のデスクトップが現れて、その中でアプリケーションを利用する形態だった。しかし、Longhornが実装する「TS RemoteApp」はデスクトップ画面ではなく、アプリケーションの画面だけがクライアントに現れる。クライアントからアプリケーションを呼び出したり、Webブラウザでアプリケーションにアクセスする(TS Webアクセス)ことも可能だ。デモンストレーションでは、Windows XP SP2のクライアントからLonghorn上のノートパッドを起動し、LonghornのIMEで文字入力をする様子が示された。

 セキュリティ機能ではシスコシステムズの「Network Access Protection」(NAP)をサポートし、ネットワークに接続されるクライアントPCのセキュリティ対策を事前にチェックする検疫機能を搭載した。異なる組織間でのシングルサインオンを実現する「IDフェデレーション」にも対応する。

longhorn03.jpg 「Server Core」機能のデモンストレーション。スタートボタン、タスクバーなどのシェル機能がなく、コマンドプロンプトかリモートで操作する

 基幹系システムへのWindowsサーバの採用を目指し、リソースの動的パーティショニングもサポート。「メインフレームクラスの機能を投入する」(レイン氏)という。仮想化技術の「Windows Virtualization」も今年後半には公開する予定だ。ワークフロー技術の「Windows Workflow Foundation」、コミュニケーション基盤の「 Windows Communication Foundation」も実装する。

 Longhornはベータ3で主要機能を実装し、今後は安定化向上フェイズに入る。次に出荷候補版をリリースし、下半期に開発を完了。その後、製品をリリースする予定だ。

(@IT 垣内郁栄)

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