吉田鎌ヶ迫(ヨシダカマガサコ)

ケータイP2Pフレームワーク「Spear」に最新版

2007/05/08

 携帯電話関連技術を開発している吉田鎌ヶ迫(ヨシダカマガサコ)は5月8日、携帯電話向けのピア・ツー・ピアフレームワークの新バージョン「Spear 2.0」と上位版の「Spear Multi 2.0」を発売したと発表した。メモリ管理やデータベース接続を効率化した。Spearについては過去記事「ケータイ同士が直接相互接続する日」が詳しい。

 メモリ管理では、メモリアロケーションの処理時間を高速化することで利用効率を20%向上させ、アプリケーション側でSpearに割り当てるメモリを指定できるようにした。また、サスペンドやリソース開放、端末が圏外になった場合の通知機能などKDDIが求める検証項目を、Spear側で提供できるようにし、アプリケーション開発者の手間を少なくした。さらにSpear Multiでは以前のバージョンから対応していた複数台サーバによる負荷分散を、Spearでもサポートした。

(@IT 垣内郁栄)

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